SIN CITY

この秋映画も公開されるフランク・ミラー原案・画、《SIN CITY》のオリジナル・コミックです。
悪徳と腐敗の街、《SIN CITY》。そこで生きる男女の愛と孤独、そして暴力と破壊と死。血で血を洗う抗争の中、生存を賭けてもがき苦しみ、死んでゆく人間たちの生き様を描くハードボイルド・ピカレスクノワール
白と黒の激しいコントラストで描写された絵は深い闇と絶望、仄かな光となけなしの希望、の鮮やかな対比を浮き彫りにします。絵のデッサンやパースは時として狂い、逆にそれがどろどろとした人間たちの情念を感じさせるものがあります。
そして、これでもか描かれる、徹底的な激情とセンチメンタリズム。これが泣かせます!この濃密な叙情性は、作者が影響を受けたとされる日本のコミック、池上一夫の「子連れ狼」をはじめとする諸作品に通じるものなのでしょう。ある意味浪花節なのでしょうが、それがアメリカの架空の都市を舞台にするととても新鮮なもののように写るんです。
さらに男達が何よりもタフ。体格も顔つきもゴリラ並み、そしてなかなか死にません!
映画での主演はミッキー・ロークブルース・ウィルスアントニオ・バンデラスらが演じて、公開が楽しみなんですが、監督がロバート・ロドリゲスなんだよなあ。「デスペラート」ってオレ、あんまり面白かったと思わないんだけど…まあ共同監督として原作者フランク・ミラークエンティン・タランティーノが名前を連ねているからいっか…。
■SIN CITY

Frank Miller's Sin City Volume 1: The Hard Goodbye 3rd Edition

Frank Miller's Sin City Volume 1: The Hard Goodbye 3rd Edition

一夜を過ごした美女が、翌朝起きてみると死んでいた。彼女ゴールディの仇をとるため、マーヴは不気味な殺人者の影を追い求め、傷だらけになりながらもシン・シティを彷徨する。
■SIN CITY: A DAME TO KILL FOR
Sin City 2: A Dame to Kill for

Sin City 2: A Dame to Kill for

かつての恋人エイヴァの抗いがたい魅力に屈したドワイト。その報酬は彼女の野望の駒に使われることだった。利用されたと知ったドワイトは、オールド・タウンの女たちの協力でエイヴァに復讐を誓う。
■SIN CITY: THE BIG FAT KILL
Sin City 3: The Big Fat Kill

Sin City 3: The Big Fat Kill

無法地帯シン・シティの中でも一番危険な娼婦街オールド・タウン。彼女たち娼婦が法であるこの街には警察も手は出せなかった。一人の不良警官が娼婦達の手で殺されるまでは…。
■SIN CITY: THAT YELLOW BASTARD
Sin City 4: That Yellow Bastard

Sin City 4: That Yellow Bastard

定年を間近に控えた老刑事ハーティガンは、担当した少女誘拐事件の犯人が議員の息子だったため、冤罪で牢獄へ送り込まれる。8年後、彼を信じ続けた少女ナンシーは美しい踊り子となっていた。
■SIN CITY: FAMILY VALUES
Sin City 5: Family Values

Sin City 5: Family Values

ローラーブレードを履いた小さな暗殺者ミホ。その剣がシン・シティの闇を切り裂いて光るとき、ドワイトの思惑通り悪は裁かれるのか?
■SIN CITY: BOOZE, BROADS, & BULLETS
Sin City 6: Booze, Broads, & Bullets

Sin City 6: Booze, Broads, & Bullets

血と銃と暴力にまみれたシン・シティを舞台に繰り広げられる、男と女の愛憎を描いたショート・ストーリー全11話を収録。
■SIN CITY: HELL AND BACK
Sin City 7: Hell And Back

Sin City 7: Hell And Back

飛び降り自殺をしようとしていた女・エスターを助け、恋に落ちたウォレス。目前で消えた恋人の姿を追い求め彷徨うウォレスの前に、謎の女デリアが現れる。
画像などはこちらで。
http://hem.passagen.se/fm4/sincity.html