レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (監督 ブラッド・シルバーリング 2005年 アメリカ)

ボードレール3姉弟妹はある日謎の火災により両親と家を失う。そしてその後見人としてオラフ伯爵(ジム・キャリー)に預けられることとなったが、実はこのオラフ伯爵、財産目当てで3姉弟妹をこの世から亡きものにしようと画策する強欲極悪オヤジであった!3姉弟妹はこの極悪オヤジから逃れる為、知恵と特技を駆使して冒険の旅に出るが、逃げても逃げても極悪オヤジは迫ってくる!3姉弟妹の運命やいかに!?
「ハリポタ」系のファンタジーですよ。原作は世界で3000万部を売り上げている児童文学のベストセラーシリーズらしい。そのせいか劇場はようぢょで一杯であった。オレの席の前後左右全てようぢょようぢょようぢょ。ロリやペドの方だったら堪らないシチュエーションだったに違いない!そのようなデンジャラスな趣味に思い当たるヤツは劇場に急げ!映画そっちのけで花園気分になれるぞ!とかいいつつオレはそういう趣味はなく、むしろようぢょを引率していた若いおかあさんに萌えていたのであった…ってなんのハナシだ!(スイマセン、サイテー野郎で…。)
さて冗談はさておき。この映画に注目したのは美術・衣装・撮影などにティム・バートン組が参加していて、ティム・バートンっぽいダーク・メルヘンな映像を展開していたからですね。ファンシーさと不気味さの同居した美術はやはり見物でした。なにより、エンドロールの切り絵風アニメと音楽は最高!「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」再びって感じ、なんて言うと褒めすぎか。エンドロールだっていうのに身を乗り出して見てしまいました。ここだけでもよかったなあ。
ボードレール3姉弟妹は“発明家の姉”“読書家の弟”“噛み付き魔(!)の妹”という設定で、そんな彼等の特技を上手く組み合わせて危機を乗り越えて行く、というお話が児童文学らしくてナイス。しかも3姉弟妹が可愛い。おねえたん(メアリー・ブラウニング)は日本系アイドル顔でオレは上映の間中心の中で「萌えー」連発(鬼畜かよ…)、おにいたんはひ弱そうだけど「将来は女泣かせになるぜグヒヒ」といった感じの美少年でこれも「萌えー」連発(だから鬼畜かよ…)、ええと、末の妹はこれはようぢょなので趣味からは除外。(って、だからそういう問題なのかよ…)
反対にジム・キャリーは相変わらず怪獣演技で、こいつ、いつもおなじ演技じゃネーかよ!と多少うんざりしました。あとメリル・ストリープが変なおばさんの役で出てましたが、やはり存在感ありましたね。
ちなみにオレが見た時は日本語吹き替え版でしたが、ナレーターにはジュード・ロウが参加していたらしい。ファンは字幕版でチェックしよう。