「玉子ごはんレシピ」http://www28.tok2.com/home/tamagogohan/recipi-tama.html
オレのために作られたようなページだな。
貧乏人のご馳走、それは玉子かけごはん。全ての食は玉子かけごはんに始まり玉子かけごはんに終わるといって差し支えないのではないだろうか。でも生卵は嫌いだって人は多いみたいですね。アメリカあたりじゃ生卵はサルモネラ菌が付着してるからといって、食堂とかじゃ出しちゃまずいらしい。牛丼吉野屋がアメリカにも出店しているけど、だから生卵は置いていないんだって。
あんまり関係ないけど、映画『ロッキー』で、スタローンが体力をつける!とかいって大ジョッキに生卵10個ぐらい入れて飲んでいたシーンがあって、あれは凄かったなあ。実は学生の時に真似しました。試験前に体力をつける!とかいって。えらい目にあいました。
そういえば以前フィリピーナと訳あって暮らしていた時(詳細はナイショ。グフフ)、フィリピンではごはんの上に物をかけた食べ物を下品だと思っているらしい事を訊いた事があったな。でもオレのような貧乏人にとってはごはんの上に何かぶっ掛けて食う、というのは食の基本中の基本だったな。
のり玉ごはんがまず入門篇だな。ただオレはのり玉自体は塩っ辛くてそれほど好きではなかった。かつお節味のふりかけが好きでしたね。海苔佃煮も基本ですね。子供の頃はマルミヤと桃屋が《神》だったもんなあ。
桜デンブもご飯にかけた。チラシ寿司とかに乗ってるピンク色の奴ね。そもそも桜デンブが魚の身をほぐしたものだと知った時はびっくりしたけどな。それにしても何故にピンク色なんだ?
あと黄な粉。黄な粉に砂糖を少々混ぜて、おもむろに飯にぶっ掛ける!これは当然ですが黄な粉餅ライクな味でしたね。お塩をちょっと入れるのがポイントで、この塩加減で美味さが決まる。今日ちょっと会社でリサーチしたら、「黄な粉かけごはん、食べてたよ」と言っていたのが若干一名おりました。同士よ!
バターの塊。熱々のごはんに載せてとろかすと、なぜか玉子の黄身の様な味がした。でもオレはあまり好きじゃなったな。
などといろいろあったが、オレの一番のお気に入りは「焼き味噌」だったな。これはフライパンに油をしいて、味噌に砂糖と塩少々入れて炒める訳です。で、これをごはんに乗せて食すと。甘辛い味噌と油のどっしりした味が合わさってこれはもう、文字通りご飯何杯も食べてましたね。本当に安上がりなガキでしたね。その後「味噌の紫蘇巻き」というのをスーパーで見つけ、もうちょっと上品なこっちのほうを食べるようになりましたけどね。
昔の人ならよく知ってるかもしれないけど、ごはんに味噌汁ぶっ掛けて食うってのもありましたね。あれガキの頃よくやってたけど、まあ、親がそんな風に飯を食う親だったからね。ブルーカラーなんっすよ。ロウアー・ワーキングクラスなんすよ。そんなもんっすよ。しかし今味噌汁かけごはん食えって言ってもなんか食えないなあ。あと椎名誠あたりの本で読んだが、漁師なんかは暑い日には漁船の上で、冷めた味噌汁を冷ご飯にかけ、さらに砕いた氷を入れて「アイス味噌汁かけごはん」って云うのを食うんだとか。
あとごはんに載せて食うんで好きだったのは「サンマの蒲焼の缶詰」だな。缶詰を湯煎して、温まったサンマの蒲焼をごはんに載せる。勿論汁も忘れないでな。要するに「サンマ蒲焼丼」ですね。オレはこれ、うな丼の10倍ぐらい好きなのよ。サンマの蒲焼の缶詰なんて探せば1個100円ぐらいだしな。もう、給料日前はいつもこれでしのいでました…。
ごはんとは関係ないけど昔、自分で「馬鹿だなー」と思って食ったものが「油揚げステーキ」な。ええと、油揚げ一枚用意してください。で、そのままフライパンで炙って下さい。火が通ったらお皿に載せ、お醤油をかけて食べましょう。…って、どこがステーキなんだよ!しかもたいした美味しくありません。一体なんでこんなものを食っていたのかは謎。
マンガのネタで面白かったのが、喜国雅彦の貧乏人ネタ。「息子よ!今日は奮発して醤油ごはんだぞ!」「凄いよとうちゃん!で、おかずは?」「違うぞ息子、白いごはんのおかずがこの醤油ごはんなのだ!」「……。」
まあ、こういった貧乏人レシピって今じゃTVのバラエティや2chなんかで山のようにチェックする事ができるけどね。で、他人の食ってる貧乏人レシピって、傍から見ると本当にビンボ臭くて不味そうなのな。ポテトチップスのカスをかけたご飯、とか、心情的にはよく判るんだが、大人になってからやってはやはりまずい様な気がするんだよ、幾らオレでも。え?今でもこうして貧乏人レシピを嬉々として書いているオレの現在の生活も、やっぱりビンボでしみったれているなんて人に言えるかよ!