シモーヌ    ASIN:B0001Z30S8

ヴァーチャル・アクトレス、シモーヌの虚実を巡るコメディ。アル・パチーノ主演。
これ悪くないですよ。小品なんですが、出てる人間はみんな基本的に善人だし、観てて疲れないの。それに、主演のアル・パチーノは言うに及ばず、助演の俳優達が皆素敵なんですよ。CGによるヴァーチャル俳優という題材はそれほど新鮮味がないし、どうにも設定がインチキ臭くて突っ込み所満載ではあるが、CG女優を演じてるレイチェル・ロバーツが美しかったので全部許す。子役の女の子も可愛かったから許す。ウィノナ・ライダーがちょびっと出てくるから、なおさら許す。*1
というか、こういう話って、乗れるか乗れないか、だと思うんですよ。結局は御伽噺な訳でしょう。「デジタル解析したら合成なんてすぐばれるだろ」、なんて言っちゃうのはやっぱり野暮でしょ。
監督は「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」の人だとか。ああなるほど。クリーンルームみたいな箱庭的な世界描くのがすきなんですね。オレの好みで言うと「ガタカ」は○。「トゥルー〜」は×。いや、単に「ガタカ」はユマ・サーマンが出てたから評価したのかも。ディストピアもののSFだったけど、救いの無い話ではあったね。次回作はスピルバーグ監督の「ターミナル」の原作だそうですが、これも空港に住む破目になった男のコメディ。ああやっぱり箱庭…。

*1:オレ的には例の事件後のウィノナは個人的に「フォースの暗黒面ウィノナ」と呼んでいて、その出演作に目が離せません。というか今調べたらウィノナ作品半分以上見てるよオレ。白状しますがウィノナ・ライダー結構好きです。