送別会

今日は会社のK嬢の送別会だった。彼女に喜んでもらいたかったので、オレが自分で企画して人を集めて、幹事をやることにした。…のだが、こんなことやったこともない上に、基本的に行動力が皆無の人間なのだ、オレは。困った。それで、同僚の「う」に登場してもらった。
「う」はつい先週、三社祭に繰り出して、祭りをあたかも爆撃されたベイルートのように焦土と化してきた暴れん坊さんである。バルタン星人の足の裏のように、彼の通った後には草一本生えないという。まさにバーサーカー/狂戦士である。今日の彼の一言:「なんか喉痛いんっすよー。風邪じゃねぇーんだけどなぁー。…あ、そうだ、祭りでわめきまくってたからだ!」そんな彼だが、職場では狂戦士営業をやってるだけに段取りと交渉と金勘定がやたら巧い、そして早い。なんかほとんどのことはやって貰ったような気がする。オレはと言うと特に意味もなかった根回しをこそこそとやったり、「う」に言われるがまま“初めてのお使い”状態の仕事をちまちまやってたぐらいである。こそこそにちまちまかあ。ほんんっとオレらしいなあ。なんにしろ「う」には感謝だ。
幹事なんで今日は裏方に回ろうと思っていたが、最後になって我慢が出来ず、K嬢と話が盛り上がってた他の人間を強引に押しのけてK嬢の前に割り込みヒンシュク買うオレ。やっぱり辛抱の出来ない人間なんだなあ…。死んだオバーチャンに言われたもんなあ、「辛抱の出来ない人間は偉くなれませんよ」って。ゴメン、オバーチャン、オレ駄目だよ、やっぱ偉くなれねーよ…。
送別会のほうはつつがなく終わり、最後に彼女には花束を手渡してあげた。花束は彼女もびっくりしたらしく、とても喜んでくれたみたい。(泣かしました)
で、外に出て、店の前でみんなでちょっと喋り、で、普通に「じゃあねー」とか言ってみんなで帰った。…そして、後で気付いた。オレは2次会をするべきだったのだ!ガーン。後の祭りである。オレなりにがんばったつもりではあったが、そこまで頭が回らなかった。みんな店の前でぶらぶらしてたのはそのことだったのか。しかも憧れのK嬢と明日もまた会社で会うみたいにフツーにお別れしてしまった!なんてことだ…。ブルーだ…。
あと今日はオレの心の妹でありハードコアパンク娘でもあるMちゃんが会社に初めてスカート姿でやってきた。Mちゃんのキャラらしい赤いスカート。いつもはスリムのブラックジーンズ系ばかりなのだが、今日の送別会の、仲の良かったM嬢の為におしゃれしてきたらしい。これがなんか似合ってて、可愛くて、いつもは「ノーフューチャー!」とか「デストロイ!」とか「シービージービー!」とか言って中指立ててるが、(してないって)こいつもちゃんと女の子ちゃんなんだなあ、とすこし感心する。
という訳で送別会の反省であった。もう、反省だらけ、後悔先に立たずだよ…。エッ、エッ(すこし泣かせて下さい)。