キル・ビルVol.2

キル・ビルのVol.1はホントに面白かったな。このVol.2ではあの派手さとスピードが無くて、笑っちゃうような痛快さがない。だが、この映画は、「なんかこういうもの」なのであって、これは「乗れるか乗れないか」が全てみたいなもので、だから、細かいことをクドクド批評するタイプの映画とはまたちょっと違うんだよなあ。要するに「しゃあねえや、キル・ビルなんだし」というジャンルの映画だ。
で、ここまで言っといてなんだが、オレ的な要望。1.毒蛇暗殺団DiVASのメンバーはみんな女にして欲しかった。2.ビルはもっとエグイ人間にして欲しかった。3.母子の愛というシナリオがどうにかして欲しかった。4.1の時の「ブルース・リー風ツナギ」「女子高生と空飛ぶギロチン」みたいな判りやすいビジュアルが欲しかった。
オレ的な今回の見所。1.思ったよりダリル・ハンナが良かった。残忍さ酷薄さがビシビシ伝わってきます。1の時の衣装も好きだったが、今回のオーソドックスな黒スーツもセクシーでいいです。ユマ・サーマンとの決闘シーンも濃ゆくてGOOD!2.何しろこのVol.2の目玉は、狙ってるとしか言いようの無いゴードン・リュウ演じるパク・メイでしょう。誰が見ても怪しすぎるキャラ!いきなり中国かよ!というロケーション!つくづく「この映画はアホなんだなあ…」という感動がこみ上げてきます。3.ユマが最後にフェミニンなロングスカートの衣装だったのが何故か良かった。いちユマ・ファンとして結構そそりました。
ちなみにパンフレットでは、あの町山智浩氏が「キル・ビルタランティーノにとっての『子連れ狼』だ!」と相変わらず冴えまくった解題をしており、一読の価値ありでしょう。