「天空の城ラピュタ」

天空の城ラピュタ」のDVDを会社の「あ」クンから借りて見ました。
実はもう10回以上観てるし、また、今更、宮崎駿ブランドということで評価もしっかり出来てる作品を、こんな泡沫日誌で改めて褒めそやすのもなんだが、今回なんだかいつもとちょっと違う見方ができたねぇ。
この映画は宮崎駿ナウシカの後「今度はもっと少年少女、子供たちのためのアニメを作りたい」と言って作ったもので、なるほど主人公のバズーとシータは絵柄的には10代前半と思えるような少年少女なんだけど、ここで描かれる2人の情動は、どちらかというともっと大人の、少なくとも10代後半からのものだと思うねえ。
「君の生まれた町を見たい」とかバズーがシータに言うシーンがあったじゃないですか。
これは子供の言うせりふじゃないですよ。
今ここにいる君が、どんなものを見て、どんなところで過ごして、どんなことを感じながら育って、今ここにいるのか、そんな君のことをもっともっと知りたい、と思ったとき、多分こんなことがいえるのだと思いますよ。
そしてそれは愛、ってことじゃないですか。
ロッキングオン社から出ている宮崎のインタビュー集 「風の帰る場所 ナウシカから千尋までの奇跡」でもインタビュアーの渋谷陽一ラピュタにおけるエロティシズムをしつこく突っ込んでて面白かった記憶があります。