年末年始の反省:2020~2021

2020年12月26日土曜日

クリスマスである。「クリスマス」といえば単に「年末に御馳走食って美味い酒を飲む日」でしかない日本国民の一人であるオレにとって、24日がどうとか25日がこうとかは関係無く「その近辺の休日に催されるもの」となっているのである。という訳で26日の土曜日を「この日をクリスマスとする」と宣言し、この日は相方さんの作ってくれた料理を食いの変わったビールを飲みのしていた。この日、相方さんの作ってくれたのは「自家製コーンビーフ」である。コーンビーフと言えば台形の缶に入っており「巻き取り鍵」なるものをクルクル回して缶を開けるという保存食であり大昔萩原健一が主演していたTVドラマ『傷だらけの天使』オープニングで主人公がむしゃむしゃ齧り付いていたアレのことを思い浮かべるが、実際の所もうあの缶は作られていないのらしい。そして相方さんが作ってくれたコーンビーフは缶入りコーンビーフとは違う、きちんと料理になったコーンビーフであった。これに粒入りマスタードを付けて食うと美味いのだよ。相方さん今回もありがとう。

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(製作した相方さんのブログも読んで!)

さてこの時出したビールは厚木にある日本の地ビール醸造サンクトガーレンで作られた「エル・ディアブロ」である。これはバーレイ・ワインと呼ばれるビールなのだが説明が面倒臭いのでこちらなどを読んでもらうとよろし。ここでも説明されているがこのバーレイ・ワインは「1.ビールでありながらワイン並にアルコールが高い 2.ワインと同じように月日を経て熟成していく」ものであり、つまりは「ビールであるがワインの様に”寝かせる”ことができる」というものなのだ。で、この「エル・ディアブロ」の、2010年と2012年に入手し永らく冷蔵庫で寝かしていたヤツをこの日やっと開封したという訳なのだ。しかし冷蔵庫で10年寝かした、って我ながらスゴイな。なかなか芳醇な味であったぜよ。

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2020年12月29日火曜日

実は仕事納めはこの日の翌日の30日であったのだが、全ての仕事予定が早く終わってしまったため、急遽全社挙げて29日が仕事納めになってしまった。一日休みが儲かったという訳である。この日はさっさと帰ってなんと家で映画3本も観てしまった。夕食はピザ!

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2020年12月30日水曜日

大掃除か?大掃除をしなきゃいけないのか?と思いつつダラダラ。結局漫画読んで本読んでDVD眺めていた。お昼に作った「茄子そうめん」が美味かった。

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2020年12月31日木曜日:大晦日

なんとなく大掃除というものをしてみる。カレンダーを2021年のに架け替えたが、これはクラウド・ファンディングに参加した「神戸どうぶつ王国」からお返しでいただいたもの。動物がいっぱいだ!

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夕方は相方さんとすき焼き!

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高級牛肉をふんだんに使った!とは言っても買ったものではなく、会社の創立ン周年の記念ギフトでセレクトしたものである。要するにタダの高級牛肉600グラム!いやー高級牛肉なんてそんな買って食べられるもんじゃないよなー。酒は当然辛口日本酒!そしてすきやきの〆はおじやだろ常考!?(いや別にうどんでもいいんだがこの日はおじやであった、ということを言いたかった)

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2021年1月1日元旦

元旦である。そういやガキンチョの頃初日の出を拝みたくて大晦日は朝まで起きていようと頑張ったもんだったが、結局睡魔に負けて見られなかった。しかし初日の出なんて6時ぐらいなもんなんだから早起きすりゃあいい話だったのである。ただ、ガキンチョの頭には「早起き」という言葉が存在しないのでそれが果たせなかったという訳である。さてすっかりジジイに成り果てた今では初日の出もなにも、ただひたすら惰眠したいだけなので見ようとも思わないのである。その元旦の朝は正月料理的なものとお雑煮であった。しかしお雑煮の餅が部分入れ歯に引っ付いてなあ…老人は悲しいなあ…。

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お昼は元旦早々相方さんと二人で映画を観に行っておった。正月映画らしい映画だったんじゃないかな!

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映画の後は近所の神社に初詣に行ったが、こういうご時世なので手洗いには柄杓なし、鐘を鳴らすガラガラも無し。この神社でも建立以来初めての事だっただろう。ところで神社のお賽銭って、銀行で両替するするとき硬貨の枚数で手数料を取られるのらしく、だから1円玉が大量にあると手数料割れしてしまってかえって金額が減ってしまうらしく、「お願いだから1円玉入れないで!」とTwitterで神社関係の方が呟いておられた。

そして晩は手巻き寿司大会が賑々しく執り行われたのだ。今回はウニまであるよ!

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2021年1月2日

もうダラダラの為に生まれダラダラの為に生きているかの如くひたすらダラダラとマンガを読んでおった。というか実はこの日は毎年恒例伊豆シャボテン公園カピバラ行脚が行われる予定だったのだが諸所の事情でキャンセルとなり、ダラダラに血道を上げることとなったのである。まあそれもそれでいい。お昼は年越し蕎麦。というか年越した蕎麦。そもそも年末年始は御馳走三昧なのでそこにわざわざ蕎麦が付け入る余地が存在せず、それにより家では年越し蕎麦(というか年越した蕎麦)は2日、ないし3日の朝飯となる運命なのである。

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夜はビール三昧。

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2021年1月3日

この日のお昼は相方さんが仕込んだ叉焼と煮卵でお家ラーメン。自家製叉焼美味い。

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さて3日ともなると流石に御馳走にも飽きてきたのでこの日の夕食は普通にカレー。その昔「おせちもいいけどカレーもね!」というTVCMコピーがあったがあれはけだし名コピーであったと思う。今でも正月最後あたりはカレー食ってるもんなあ。しかしオレは「おせちに飽きたら~」と記憶していたのだが今調べたらどうやら「おせちもいいけど~」が正しいのらしい。とか言いつつそれ以前におせち料理なんか食ってないけどな!大昔は北海道の僻地に住んでいたが、単におせち料理という文化が無かったのか、子供には不人気な上に手間ばかりかかるという事からか、母親がおせち料理を作ったり買ったりしていた記憶があんまりないんだよな。そもそも北海道は食い物がいっぱいあるからおせち料理みたいな保存食集合体みたいなものは必要なかったのかもしれないな。

2021年1月4日

さてそんな塩梅で三が日も終わり、そろそろ日常に戻らねばならない。戻りたくない……。などと煩悶しながら映画館へ。結構面白かったぞよ。

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それと、この日から病院が開いていたので去年から懸案であった検査を申し込むことになった。そしてら5日にやりましょう、と早速決まって慌てている。お正月は御馳走たっぷり食べられたのでこれからは質素に行くつもりである。そんな年末年始の反省であった。

(おしまい)

謹賀新年:新年を覗くとき、新年もまたお前を覗いているのだ。

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Photo by Annie Spratt on Unsplash

新年あけましておめでとうございます。

今年もブログ『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』をよろしくお願いいたします。

2021年 元旦

 

……という訳で明けたわけである。全世界的に忌まわしい2020年がようやく終わり、 もうホントどうにかしてくださいよ、どうにかしましょうよ、という願いと期待の新しい年がやってきたのである。いやマジ、「例のアレ」はいい加減今年で終わりになって欲しい、なにか希望の持てる年になって欲しいと切に思う。

個人的には、去年はいろいろ体調を崩し気味だったので、もそっと健康に生きていたい。もうアレコレと年だから、無理も効かなくなってきてるということなんだろうな。そんな無理してるわけではないのだが、要するに、いい年こいて暴飲暴食し過ぎなんですねオレ……。すなわち酒減らして粗食に耐えるってことなんだがな!(そのぐらいやれよ!)

そういや今年オレ、いよいよ59歳で、とうとう60歳にリーチですよ。還暦ですよ。ピザだビールだ暗黒皇帝だとかやってるうちに赤いチャンチャンコが目前まで迫ってきたんですよ。そりゃまあ無理も効かんわなあ。相方さんとももう10年以上付き合ってますが、その相方さんも「最近は体力的にキツいわあ」と漏らしているので、もうそんな年代に突入したカップルでもあるという訳です。

で、ブログのほうはというと始めてから今年でとうとう17年目になるんですな。オレがブログ始めた年に生まれた御子がもう高校生で受験の心配してる年数ですよ。ブログ歴17年って、なんか凄いような頭が悪いような、おまけに特に世間様に自慢できるようなことでもない、という実に微妙な案件ですな!そもそも「趣味はブログ書きです(キリッ)」ということ自体人として微妙過ぎるよな!そしてその17年でオレはなにか成長したのか?人間的に知見を広め大きくなったのか?と自問してみるに、自問してみるに、……ああ、銀河があんな遠くに……(現実逃避)。

例によって益体も無いことを思い付きだけでダラダラ書きましたが、今年はいい年にしたいなあ、というかまともな年にしたいなあ、ということはいつになく思います。このブログを読んでくださってる皆々様にあらせられましても、今年がいい年になることを願っております。では2021年、やっていきましょう。

2020年:行きやがる年来やがる年

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Photo by Ian Schneider on Unsplash

さて!いよいよ今年も大詰めに入ってまいりました!いやー、今年2020年は「例のアレ」のせいで恐るべき散々な年でしたね。911みたいに「アメリカで!」とか東北大地震みたいに「今日本では!」とか、そりゃそれぞれにとんでもなく恐ろしく悲しい事ではありましたが今回は「全世界が!」ですもんね。こんなこと人生でそうある事じゃないですよ。どうしたってシャレにすらなりませんよ。

でも、大変な事態ではありますが、希望を失わずに明日を生きようじゃありませんか。来年は、これまでになかったぐらいいい年にしましょうよ。そんなことを願いながら、オレの個人的な一年を、ブログ記事やらスマホのフォトファイルにあった写真を交えて振り返ってみたいと思います。

【目次】

1月

新年は毎年恒例:伊豆シャボテン公園参り。相方さんとカピバラを愛でてきましたよ。

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スーツが嫌いだ、という記事。

今年もあれこれ飲み食いしましたが、この原始肉の破壊力はたいしたもんでしたね。

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2月

iPhoneとゲーム機を買い換えた、というただそれだけの話なんですけどね。

それ以外2月はなにやってたんだろ。とりあえずこの頃作った鶏大根の写真貼っておきますね。

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3月

この月は[DIARY]関係のブログ記事無し。なんにもないのも寂しいので3月に中華料理屋で食べた海老料理の写真を貼っておきましょう。

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コロナでお花見も自粛していましたね。これは近所の夜桜の写真。

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そういや「自分の顔を世界名作絵画風にするアプリ」なんてのもこの頃はやりましたね。ちょっと自分でやってたのがこれ。

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4月

勤続30周年の表彰をされました。

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ネットでお知り合いになれた方が亡くなったのもこの月でした。

この頃から「ネット飲み会」なんてのも流行り出しましたね。これはブログ「SUPERBAD-ASS」のTaiyaki a.k.a ヒロキさんとやった「ネット飲み会」の時のオレのつまみ。

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5月

5月の連休に入りましたが、いよいよ新型コロナが世界でも日本でも猛威を振るうようになり、連休どころではない騒ぎでした。辛気臭くなるのが嫌でわざとどうでもいい話をブログに載せていましたね。マスクや消毒液や食料の買い占め騒ぎもあっていろんな事が相当にピリピリしていた月でした。

コロナでどこに出掛けることもできなかったので休日は相方さんと公園によく散歩しに行ってました。

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6月

唐突に思い出したあること。この頃撮った写真もコロナ疲れでどこか黄昏れています。

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7月

相方さんの遅い誕生日会をしました。ところで相方さーん、オレの誕生日会がまだだよー!(9月なのに……)模様替えをした、というただそれだけの記事。

あとは特にないなあ。寂しいので7月に撮った近所のニャンコの写真を載っけておきます。

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8月

抜歯しました。そしてその後部分入れ歯生活へと突入することになるのです。もうすっかり爺さんですねえ……。

マヌルネコのマスクを買って喜んでいるオレ。今でもよそ行き用はこれです。

新しいワイヤレスイヤホンを買って喜んでいました。

夏になりビールばかり飲んでいました。しかしこのせいで胃をやられてしまい、今年後半は体調不良に悩まされ続けることに。今はほとんどビール飲んでいません……。

9月

誕生日エントリ。ここでも触れていましたが、この後怒涛の体調不良が続くことになります。それはまず不眠症から始まったんですな。

夏休みは「那須どうぶつ王国」に行って動物たちを愛でてきました。しっかしコロナなんてどこ吹く風で混んでたなあ。

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10月

体調不良が重なって遂に大病院で検査してもらうことに。でもあんまりたいしたものは見つからなかったんですよねえ。

例によってどうでもいいようなエントリ。

ゲームのやり過ぎて腰を痛めました。しかしオレのブログってホンットどうでもいいことばっかり書いてますね……。

たいした面白味の無い月だったらしいので、この頃食べたカツオのタタキの写真でも貼っておきます。

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11月

この月も[DIARY]カテゴリの記事がなかったので、スマホのフォトファイルから幾つか写真を載せておきましょう。

メキシコ料理屋に行ったんですが味はイマイチ。

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野毛山動物園をぶらぶらしたりとか。

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唐辛子入りビールを飲んだりとか(だから胃がやられるんだよ!)。

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人間ドックにも行ってきました。これは検査終了後病院から出された昼食。

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人間ドックをやった病院の食堂から見える風景。ところで人間ドックの結果は散々でした……。もうマジ年ですなあ……。

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12月

とうとう部分入れ歯装着!ジジイまっしぐら!

余生はピザを作って過ごす!?

行列の出来る店に行ってきた!とはいえ、また羽目を外してしまい、病院に行く羽目に……(羽目が二回)。とか言って四川料理屋行ってメシ食ってたらダメだろオレ!?

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まとめ 

とまあそんな訳で、コロナにもかかわらずよく食べよく飲み、そのせいで胃の調子を悪くしてさんざん病院の世話になった、というしょうもない一年でした。いや真面目な話、今年の半分は体調悪くしていたかもしれない。なんだかなあ。まあこれに懲りてこれからは自重して、来年は健やかに過ごしたいと思います。皆様におかれましても、コロナに限らず健康に気を付けて、ご家族も含め良い年を迎えてください。

では、また来年お会いしましょう!

 

「メモリの藻屑、記憶領域のゴミ」ブログ主:フモ

アフリカでヒトラーと東條英機が大暴れ!?/映画『アフリカン・カンフー・ナチス』

アフリカン・カンフー・ナチス (監督:セバスチャン・スタイン、サミュエル・K・ンカンサ(ニンジャマン) 2019年ガーナ・ドイツ映画)

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ヒトラー東條英機は生きていた!?彼らはガーナへ逃亡、”カラテ”で現地人を洗脳しようとしていた!しかーし!一人のカンフーマンが彼らの前に立ちはだかるのだ!」という映画、『アフリカン・カンフー・ナチス』を観たのである(現在アマプラで¥200で視聴できる)。

いやー、アフリカでカンフーでナチス、もうタイトルからトンチキなスメルが濃厚に漂ってくる映画ではないか。ナチスでトンチキな映画というと『アイアン・スカイ』なんかを思い出すが、あれもなかなかに芳醇な香りを醸した作品で、実は結構好きだったりする。ただし続編の『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』はオフザケが過ぎてノレなかったけどな!さてこの『アフリカン・カンフー・ナチス』、なんとガーナとドイツの合作だというではないか。監督はドイツ人であるセバスチャン・スタインという方らしいんだが、それにしたって「ガーナ映画」を観るのは初めて。実はアフリカは結構な映画大国らしく、例えばナイジェリアあたりでは年間2000本の映画が作られ、「ノリウッド」なんて呼ばれていたりするらしい。

なにしろお話はヒトラー東条英機、さらにヘルマン・ゲーリングが生き残っていて、カラテを武器にいたいけなガーナ人の皆さんを支配しようと企む、というもの。二人はカラテのパワーのみならず、「血染めの党旗」なるオカルティックなアイテムを利用し、ガーナ人の皆さんを洗脳してゆく!ちなみにこの「血染めの党旗」日章旗の真ん中に鉤十字が描かれているという多方面においてヤバイシロモノなんだが、諸般の事情で「卍」になっている!どういう事情かは察してくれ!そして洗脳されたガーナ人はなぜか白塗りの顔になっちゃうだが、これは「ガーナアーリア人に化身したということらしい。ガーナアーリア人……ダメだ、深く考えちゃダメなんだ!

一応ヒトラーは監督自身が演じているが、あんまり似てない!あんな似せやすいキャラに似ないってどうなんだ!?東条英機は日本人俳優が演じていて、これは雰囲気掴んでいるけど、どっちかというと単なるスケベ親父かな!?ちなみに東条英機、日本語で喋ってるぞ!当たり前だけど!そしてヘルマン・ゲーリングを演じるのはなぜか黒人俳優だ!現地では人気の悪役俳優らしいんだが、それにしてもゲーリング、実は黒人だったのか!?

こんな悪党どもに対抗するのが我らがヒーロー、アデー!カンフー修行中の彼は愛する彼女をガーナアーリア人に洗脳され、怒りの鉄拳を振るうことになるのだ!とはいえまだまだ修行中の彼は悪の軍団に歯が立たない!そんな彼の前に現れた謎の男、彼は自らを酔拳」のマスターであると名乗るのだ!

さて、どんだけオチャラケの限りを尽くしたZ級トンチキ映画だろうかと物見遊山のつもりで見始めたオレなのだが、なんとこれが、意外と見せるのだよ。全体の作りはいかにも低予算映画だし、ヒトラーとその配下の連中のキャラは悪ふざけ気味ではあるのだが、出てくるガーナ人俳優の皆様がなかなかに精悍で、素人臭さなど微塵もないのだ。驚かされたのはそのアクションだ。カンフーの動きをきちんと研究し、香港アクション俳優といったレベルではないにせよ、なかなかに魅せるアクションを披露してくれるのだ。少なくともアクションに関しては手を抜いていない、そして退屈させない、ここがまず好印象なんだ。

スグリとして挿入されるエログロなシーンも、拙いし馬鹿馬鹿しいとはいえ、結構いいアクセントになっている。ガーナアーリア人のアジトで腰をヘコヘコさせながら踊る女子の皆さんとか、切り株や肉体破壊を交えた流血シーンとか、意外とやってくれるんだよ。やるときはやる、それがガーナ映画なんだ!あと劇中いつもアフリカーンな音楽が流れていて、ガーナな雰囲気を盛り上げまくっているんだな!ガーナの明るい陽光もまた心地いい!それにしても日本語字幕がなぜか関西弁で、ガーナの皆さんはみんな関西弁喋ってるんだが、ガーナは実は関西だったのか……ッ!?

こうして物語は壮絶なラストバトルへと突入するわけなんだが、スケベ親父の東条英機も似てないヒトラーも見てくれに相反しガチで強力だ!主人公アデーは彼らを打ち倒し恋人を取り戻すことが出来るのか!?ガーナに平和はやってくるのか!?謎と驚異に満ちたガーナ・ドイツ映画『アフリカン・カンフー・ナチス』、君も目をかっぽじて観るがいい!

(↓監督インタビューが面白くて映画が2倍楽しめる記事です) 

アフリカン・カンフー・ナチス

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2020年:オレ的映画ベストテン!?+その他あれこれ

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今年は「例のアレ」であんまり劇場に行けなかったのだ

今年もいよいよ押し迫ってまいりました。という訳で今回は拙ブログ恒例の「今年の映画ベストテン!」を企画しようかと思ったんですが……。

皆さんご存知のように、今年は例の新型コロナの影響で映画館が一時閉館になる、さらに話題作だったものがどんどん公開未定になる、などの影響で、あんまり映画館で映画観ておりません。とはいえ実はオレ、これでも頑張った方で(なにを頑張ったんだ)、今年は劇場公開作を40本以上は観ているんですが(コロナ自粛っていったい!?)。

それにしたって、今年公開されていれば必ずランク内に入りそうなアレやコレが公開されず、結構地味なチョイスになってしまったことは否めません。だからちょっと無理矢理感のあるベストテンではありますが、それでも、なかなかオレらしいごった煮風のランキングになったのではないでしょうか。では行ってみよう!

2020年:オレ的映画ベストテン(の・ようなもの)!

第1位:テリー・ギリアムドン・キホーテ(監督:テリー・ギリアム 2018年スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル映画

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もう今年のベストワンはこの作品で決まりでしょう。1月に観たんですが、これを超える様な作品は結局ありませんでした。

第2位:TENET テネット(監督:クリストファー・ノーラン 2010年アメリカ映画)

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第2位はコレ!今年の公開作の中では結構な話題作になったんじゃないでしょうか。コロナ禍にもめげず公開され奮闘した映画という事でも感慨深い作品ですね。 

第3位:1917 命をかけた伝令(監督:サム・メンデス 2019年イギリス・アメリカ映画)

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この辺からランクに迷いますが、2月に公開され、「今年もこんな凄い映画がいっぱい観られそうだな!」という期待がまだあった頃に話題になった映画として、何か思い出深いんですよ。 

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第4位:鬼手(きしゅ)(監督:リ・ゴン 2019年韓国映画

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今年はオレにとって、「韓国映画開眼の年」でもありました。劇場でもアレコレ観ましたが、レンタルでも80作近くの韓国映画を観たんですよ。そんな中で、「囲碁の映画だけど格闘しまくり!」というコンセプトの、突き抜けた馬鹿馬鹿しさが強烈に印象に残りましたね。

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第5位:きっと、またあえる(監督:ニテーシュ・ティワーリー 2019年インド映画)

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最近はインド映画もコンスタントに公開されるようになり、かつてのインド映画ファンとして嬉しい限りです。そんな中この作品は笑いと感動のバランスが良く、インド映画に興味の無い方にもお勧めできる作品だと思います。

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第6位:WAR ウォー!!(監督:シッダールト・アーナンド 2019年インド映画)

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またもやインド映画!全体的に見てしまうと物語に難がある作品なんですが、どこまでもフルスロットルで突っ走ってゆくパワフルさに捻じ伏せられるエンターティンメント作でしたね。

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第7位:悪人伝(監督:イ・ウォンテ 2019年韓国映画

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またもや韓国映画!今年公開された韓国映画の中でベストとは言えないかもしれませんが、なにしろマ・ドンソク兄貴がコワモテのドンを演じまくっている、でも可愛い、という点で着目すべきものがあるんではないでしょうか。

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第8位:アンチグラビティ(監督:ニキータ・アルグノフ 2019年ロシア映画

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そしてこれはロシア映画!しかもSF!今年はこれとは別に『ワールドエンド』というロシアSFが公開されており、ハリウッドSFとはまた違う味わいがしてオレはとても気に入ったんですよ。 

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第9位:劇場版 ダウントン・アビー(監督:マイケル・エンゲラー 2019年イギリス・アメリカ映画)

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この作品が2020年のベストなのかどうかという以前に、オレは、オレはね、『ダウントン・アビー』が大好きなんですよ!テーマソングが流れて来ただけで泣ける自信があります! 

第10位:イップ・マン 完結(監督:ウィルソン・イップ 中国・香港映画)

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いろいろ意見はあるかと思いますが、実は3作目よりも好きな作品でした。ドニーさんももちろんよかったですが、ブルース・リー役チャン・クォックワンの形態模写が結構ツボにはまったんですよねー。

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【2020年オレ的映画べストテン!?】まとめ

第1位:テリー・ギリアムドン・キホーテ(監督:テリー・ギリアム 2018年スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル映画

第2位:TENET テネット(監督:クリストファー・ノーラン 2010年アメリカ映画)

第3位:1917 命をかけた伝令(監督:サム・メンデス 2019年イギリス・アメリカ映画)

第4位:鬼手(きしゅ)(監督:リ・ゴン 2019年韓国映画

第5位:きっと、またあえる(監督:ニテーシュ・ティワーリー 2019年インド映画)

第6位:WAR ウォー!!(監督:シッダールト・アーナンド 2019年インド映画)

第7位:悪人伝(監督:イ・ウォンテ 2019年韓国映画

第8位:アンチグラビティ(監督:ニキータ・アルグノフ 2019年ロシア映画

第9位:劇場版 ダウントン・アビー(監督:マイケル・エンゲラー 2019年イギリス・アメリカ映画)

第10位:イップ・マン 完結(監督:ウィルソン・イップ 中国・香港映画) 

その他:その1/デヴィッド・リーン監督作品を集中して観ていた

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なにしろコロナ自粛で家にいる事が多かったもんですから、DVDやらBlu-rayやらもよく観ていましたね。そんな中で、デヴィッド・リーン監督作品を集中して観たのは思い出深かったでした。

デヴィッド・リーンにハマってしまった【デヴィッド・リーン特集:序章】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

時代に翻弄され数奇な運命を辿る男女の愛を描いた歴史ロマン/映画『ドクトル・ジバゴ』【デヴィッド・リーン特集その1】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

砂漠を愛し、アラブの民を愛した男/映画『アラビアのロレンス』【デヴィッド・リーン特集その2】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

戦争という名の虚無/映画『戦場にかける橋』【デヴィッド・リーン特集その3】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

引き続きデヴィッド・リーン監督作『ライアンの娘』『インドへの道』を観た【デヴィッド・リーン特集その4】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

デヴィッド・リーンの初期の作品『旅情』と『逢びき』を観た【デヴィッド・リーン特集その5】 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

その他:その2/ブルース・リー作品復活祭! 

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今年はブルース・リー生誕80周年という事で、全主演作品が劇場リバイバル上映された年でもあるんですよね。オレもオールコンプリートしました!

【ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020】で『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』を観たッ! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

【ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020】で『ドラゴンへの道』を観たッ!アチョオウウウウウウ!!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

【ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020】ファイナル作品『死亡遊戯』を観たぜッ!ウォオゥリャアアアアア!!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

ブルース・リー生誕80周年記念ッ!『燃えよドラゴン ディレクターズ・カット』を観てきたアチョォオォオォ~~~ッ!!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

その他:その3/韓国映画観まくりだった

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上のほうでも書いたんですが、今年はなにしろ韓国映画ばかり観ていた年でもありましたね。この韓国映画については来年まとめた記事を書こうかと思っています。 

在日コリアン家族と北朝鮮から帰国した兄/映画『かぞくのくに』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画などなど - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画などなど - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画あれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

韓国90年代、14歳女子の多感な日々。/映画『はちどり』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

奴は武闘派エクソシスト!?/映画『ディヴァイン・フューリー/使者』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画あれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

廃業寸前の動物園を建て直す奇想天外な珍作戦!?/映画『シークレット・ジョブ』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画あれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

売れない漫画家は死んだ筈の特殊工作員だった!?/映画『ヒットマン エージェント・ジュン』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

道しるべを無くした全ての者たちよ/映画『スタートアップ!』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

大いに笑わせ大いに泣かせる佳作コメディ映画『がんばれ!チョルス』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画などなど - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

最近ダラ観した韓国映画あれこれ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

というわけで 

というわけで「2020年:オレ的映画ベストテン!?+その他あれこれ」 の終了となります。来年こそは、伸び伸びと、そして沢山のいい映画が観られる年になるといいですね!ではまた!