メガドライブミニ買った

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メガドライブミニ」買ったぜ!「メガドライブミニ」てのは1988年に発売されたメガドライブっちゅうゲーム機のミニサイズ版なんだぜ!しかしただ小さくなっただけじゃないんだぜ!昔メガドライブで発売されていたゲームが42本も入ってるんだぜ!まあいわゆるレトロゲーってヤツだし今みたいなCG全盛の頃とは違う荒いドット絵のゲームばかりなんだけど、昔遊んだ人間としては懐かしさ100万倍なんだぜ!そう!要するにこのメガドラミニ、【おっさんホイホイ】のゲーム機なんだぜ! 

ほうらこれが箱だ!「箱だからなんだというのだ」と言われても困るが、何しろこの中におっさんをホイホイする魅惑のゲームがたっぷり詰まったゲーム機が鎮座してるんだぜ!

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そしてこれが箱の裏だ!「箱の裏がどうだというのだ」とさらに詰め寄られても態度に困るが、よく見てくれ、この箱の裏に収録されているゲームの数々が載せられているんだ!嬉しいのう!楽しいのう!「小さくてよく見えん」という方は発売元SEGAの公式ページに行ってみたらもっとはっきり見えるんだぜ!

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せっかくだから以前購入したスーパーファミコンミニと並べてみたぜ!かつてはライバル同士だった両機もこうして並べてみると、敵味方に分かれた熾烈な戦いの日々も幾年月、今は現役を退きかつての戦いの日々に想いを馳せながら穏やかに語り合う老兵同士のようにすら見えるぜ!うお、オレってなんかポエマーじゃない?ポエマーじゃない?もう「はてなブログの進次郎」って呼ばれちゃう?呼ばれちゃう?

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実はこの両機、ACアダプターが同じ規格なのとあとHDMIケーブルを繋ぐだけでいいという設置方法なので、スーファミミニ持ってるけどこれ以上タコアシしたくない方やTV側のHDMIポートが足りない方はゲーム機側でアダプターとHDMIケーブルを差し替えればいいだけなんだ!なんでこんなこと書くかというと、オレのTVのHDMIポートはPS4とXboxOneとSwitchとスーファミミニで既に一杯だからなんだ!要するにオレのTVにはゲームが4つも刺さってるんだ!ズギャン!ゲーム機あり過ぎ!差し替えするのがイヤな方は「HDMIセレクター」という機械があるのでそれを買うといいのだ! 

ちょっと触って思ったことは、スーファミミニみたいな「アナログテレビモード」があればよかったなあ、ということかな。いやなんか今のHDモニターだとドット絵がくっきりしゃっきりし過ぎていてかえって見難いのよ(※追記:その後Twiterでフォロワーさんから「画面設定にあるよ!」と教えてもらいました。ちゃんと確認してなくて申し訳ない。フォロワーさんありがとうございました。でも助かりましたよ)。それにしても、これ買った後に「ジェネシス版は収録作が結構違う」ということを知り、ジェネシス版も欲しくなってしまったオレがいる……ああもうこの際だから買っちゃおうかな。

とまあそんな訳で益々ゲームライフが忙しくなりそうなオレなのだが、…...実はゲームライフ以前に日常生活が忙しすぎてゲームやってる暇がないんだ……。ううううううううう。 

メガドライブミニ

メガドライブミニ

 
メガドライブミニW

メガドライブミニW

 
メガドラタワー ミニ

メガドラタワー ミニ

 

最近読んだコミックなどなど

ゴールデンカムイ(19)/野田サトル

ゴールデンカムイ 19 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 19 (ヤングジャンプコミックス)

 

ついこの間1巻から18巻まで購入し一気読みした『ゴールデンカムイ』、その非常に楽しみにしていた最新刊が発売され「やっと追いついた!」 と狂喜乱舞のオレであります。そしてこの最新刊ではこれまでの怒涛の展開が霞んで見えるほどの超怒涛の展開で、さらにとある秘密の新事実が遂に白日の下に曝され、おまけに心を掻き毟られるような様々な事件が起き、ついでに「ここでそれやるのか」と呆然とさせられるギャグ展開が鉄砲玉の様に飛び出し、まさに充実中の充実を見せる巻として登場しているんですね。なんかもう凄すぎて3回繰り返して読んじゃいましたよ。いやもう最高だわゴールデンカムイ。次の20巻は12月19日発売だそうです!

■GIGANT(4)/奥浩哉

GIGANT (4) (ビッグコミックススペシャル)

GIGANT (4) (ビッグコミックススペシャル)

 

「AV女優が全裸のまま巨大化して怪獣と戦う!」という今世紀最大最高の楽しく下らなくわけの分からないSFコミック新刊ですが、今回は作者お得意の見開きゴマ連発なアクションシーンの連続でお話のほうはほとんど進展していません。ひょっとしてどう進展させればいいのか作者も分からなくなっているのかもしれません。でも奥浩哉だからこれでいいんです。 

ダンジョン飯(8)/九井 諒子

ダンジョン飯 8巻 (ハルタコミックス)

ダンジョン飯 8巻 (ハルタコミックス)

 

8巻目。作者は実にファンタジー世界に造詣が深く毎回面白いアイディアを出してくるなあと思っていたが、今回も冒頭の「種族シャッフル」のアイディアが非常に斬新だったしグラフィック的にも可笑しくてとても楽しませてくれた。怪しいエルフ種族の動静も気になるところ。次巻にも期待。 

■アンダーニンジャ(2)/花沢健吾

アンダーニンジャ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

アンダーニンジャ(2) (ヤンマガKCスペシャル)

 

アイアムアヒーロー』後の花沢の新作『アンダーニンジャ』、1巻目が出た時は例によって海のものとも山のものとも付かないもやっとした感触でしたが、この2巻目でちょっとづつ形が掴めるようになってきました。でもまだ全部出し切ってないんだろうなあ。 

■死都調布/斎藤潤一郎

死都調布 (torch comics)

死都調布 (torch comics)

 

なんだろう、昔は流行った「ヘタウマ系」のコミックなんですが、物語自体は意味があるのか無いのか判別し難いノンセンスなものなんだけど、全編に漂うハードボイルドかつ殺伐とした味わいがなかなかに魅力的なんですよ。ちょっとデヴィッド・リンチ的な不条理感もありますね。作者の他の作品も読みたくなってしまいました。 ヘタウマとは書きましたがイラストレーター的な絵を描く人だと思いましたね。それにしても調布ってこんなに荒涼としてるの? 

■肉とめし(1)/吉田戦車

忍風! 肉とめし (1集) (ビッグコミックススペシャル)

忍風! 肉とめし (1集) (ビッグコミックススペシャル)

 

吉田戦車って今ナニ描いてるんだ?」 と突然思い、なんとなく読んでみたのだが、「ああ、往時の先端ギャグ漫画家のその後ってこんな感じだよねー」といった枯れ方をしていて、まーそのー。 

漫画アクション 気分はもう戦争3(だったかもしれない)/矢作俊彦大友克洋

漫画アクション No.9 2019年5/7号 [雑誌]

漫画アクション No.9 2019年5/7号 [雑誌]

 

矢作・大友コンビの『気分はもう戦争』続編!ということで勇んで読んだが、たった17ページしかない上に中途半端な未完、さらに絵も物語もまるでヤル気がなく、「ああもう大友さんも昔の人になってしまったんだなー」 と諸行無常を覚えただけであった。

『王宮の夜鬼』は韓国時代アクションゾンビ映画だったッ!?

■王宮の夜鬼 (監督:キム・ソンフン 2018年韓国映画

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朝鮮王朝時代を舞台に、国家転覆を狙う宮廷内の陰謀と突如発生したゾンビを巡る大パニックを描いた韓国映画『王宮の夜鬼』です。主演はヒョンビンチャン・ドンゴン、監督は『マイ・リトル・ヒーロー』(13)、『コンフィデンシャル/共助』(17)のキム・ソンフン

人の生き血を求める「夜鬼」に噛まれると、噛まれた人間も夜鬼へと変貌してしまう謎の疫病が蔓延する朝鮮時代。存亡の危機に陥った国に帰還した王子イ・チョンは、至る所にはびこる夜鬼の群れと戦う朝鮮随一の武官パク従事官らと出会い、彼らと行動をともにすることになる。一方、同じく国王の側近でありながら密かに国家転覆を企む武官キム・ジャジュンは、国を掌握するため、夜鬼を利用した最終手段に打って出るが……。

王宮の夜鬼 : 作品情報 - 映画.com

「韓国のゾンビ映画!」というと『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『感染家族』なんてェ作品がありますが、こちらは同じゾンビ映画でも舞台が朝鮮王朝時代。Netflixの韓国TVシリーズ『キングダム』もこちらの路線らしいのですが残念ながら未見です。どちらにしろ韓国ではちょっぴりゾンビ映画が流行りつつあるのかも。そんな部分に興味が湧いて映画を観てみることにしました。

物語は異国の黒船が感染源とみられるゾンビ禍が大パニックとなって広がってゆく様と、王朝転覆を狙う宮廷内の陰謀が並行して描かれ、その二つが混じり合って朝鮮王朝滅亡の危機へとなだれ込んでゆくというわけです。主人公となるのは清から帰国したばかりの王子イ・チョン。しかし彼は王位継承に関心がなく、自らの生まれた国にも興味がありません。こんなイ・チョンが困窮した自らの国と国民を救うべく次第に困難に立ち向かってゆく、そんな成長物語としての側面もこの作品にはあります。

ところでこの作品、「ゾンビ映画」とは書きましたが、映画での呼び名は「夜鬼」。この「夜鬼」、一般的なイメージの「ゾンビ」とちょっと生態が違います。まず噛まれることによって感染しおぞましい姿に変貌して人間の血を求め暴れまわりますが、ゾンビの様に肉を食うのではなくあくまでも「血」なんですね。日光を嫌い夜中に行動し、倒す為には首を斬るか心臓を射抜くかしかありません。要するに吸血鬼的要素が大きいんです。

しかし魂なき悪鬼の群れとして人を襲う様はまさにゾンビ。このようにこの作品における「夜鬼」というのは吸血鬼とゾンビの折衷みたいな存在なんですね。ですから「夜鬼」退治の攻略作戦は従来的なゾンビ映画とちょっと違う部分で面白さがあります。そういやゾンビの定義の在り方として「走るのか走らないのか」という論議がありますが、この「夜鬼」に関してはミドルテンポ、よたよたしつつも速足ではありますが、決して全速力で走ってくる、というほどではありません。この辺もちょっと折衷ぽいですね。

見所はやはり「夜鬼」への感染がまた感染を生み、じわじわと王宮を侵してゆく様と、大発生した「夜鬼」たちが巨大津波のように町に押し寄せ人々を飲み込み死を撒き散らしてゆくことのカタルシスでしょう。この辺りの描写は実に情け容赦なくかつグロテスクでゾンビホラー作品としても及第点でしょう。もうひとつの見所は宮廷内陰謀、この首謀者である武官キム・ジャジュンの冷徹極まりない悪党キャラの魅力です。演じるチャン・ドンゴンの黒光りする存在感がこの作品を見所のあるものにしています。そして舞台となる王朝時代の朝鮮の、衣装や建造物などの美術が目を引きます。

こうしたゾンビパニックアクション作品としてのエンターテインメント的側面とは別に、この作品には朝鮮人たちの民族自決のテーマが背後にあるような気がします。作品における王朝の王は単なる事なかれ主義で、当時の清から属国扱いされていることに甘んじています。謀反はそんな国家を自立した独立国家として建て直そうとすることによって引き起こされます。しかしどちらにしても国民たちの困窮は黙殺してるんです。主人公であるイ・チョンは最初国家にも国民にも興味の無い男として登場しますが、人々の窮状に触れ彼らの悲嘆を知ることにより彼らの力になろうと態度を変えてゆくのです。ここが誰の為の国家でありその長は何を成すべきなのか、そういった政治の在り方への希求がこの物語の背景にあるような気がしてなりません。

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人類滅亡5000万年後、2億年後、そして恐竜が進化し続けた世界。

アフターマン――人類滅亡後の地球を支配する動物世界

この間Twitterで『アフターマン』のことを呟いていた方がいて、「うおお~~懐かしい!」と盛り上がってしまい、関連書籍と併せて古本を逆上気味に購入してしまった。

アフターマン――人類滅亡後の地球を支配する動物世界

アフターマン――人類滅亡後の地球を支配する動物世界

 

アフターマン――人類滅亡後の地球を支配する動物世界』は「人類が滅亡し5000万年が経った世界で動物たちはどのように進化しているのか」を考察した科学ドキュメンタリー本である。進化とは何かとか5000万年後の動物たちがなぜこのように進化すると仮定できるかとか、結構な分量の説明文も付くが、やはり注目すべきは科学的考察と想像力と(あとはハッタリ?)で作り上げられた「5000万年後の生物」の多数のグラフィックだろう。

これが、いくら理詰めで説明されてみても、結構に、グロい。環境に適合し進化した生物というのは今現在栄えている生物を見ると分かるように美しいものだと思うのだが、この『アフターマン』で描かれる生物というのはなんだか微妙に気持ちの悪いものばかりだ。まあこれは製作者のセンスとかビジュアル的に奇を衒ったとかもあるのだろうが、逆にグロいからこそ、「なんだこれは?」と見入ってしまう魅力もある。そしてこのグロさがまた、『アフターマン』の魅力の一つだという事も出来るかもしれない。

アフターマン』日本語版は最初1982年に旺文社から大型本として刊行され、オレが持っていたのもその判であった。その後手放してしまい、今回入手したのはダイヤモンド社から刊行されたものなのだが、これは単行本の版型になっている。1982年版の刊行時には日本でもちょっとしたブームになり、デパートで「アフターマン展」なんかがやっていて見に行った覚えがあるし、TV番組ができたり歌(!)まで製作されたのらしい。あと旺文社版にはポスターが付いていて、これは書籍内のグロい生物たちが勢揃いとなったものなのだが、なんだか気に入って「グロいなあグロいなあ」と言いつつ部屋に貼っていたのを覚えている。

フューチャー・イズ・ワイルド

フューチャー・イズ・ワイルド

  

「5000万年どころじゃない!今度は2億年だ!」とさらにブチ上げてみせた続編がこの『フューチャー・イズ・ワイルドーー驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界』である。前作で「1億年後の事は予測不可能」とか書いておいて2億年後の話を書いちゃうとか作者も商魂逞しい。とはいえ実際は2003年にイギリスで製作されたTV番組に付随する形で刊行された書籍なのらしい。

内容はいきなり「2億年後!」となっているわけではなく、500万年後の氷河期到来における大量絶滅と生態の変化から始まり、氷河期終了後に温暖湿潤化し海洋面積が莫大に増えた1億年後の世界を描き、大規模な火山活動と地殻変動により再び大量絶滅を迎えた生態系がまたしても大きく変貌する2億年後の世界へと続いてゆく。そういえば『アフターマン』では氷河期については言及されていなかった気がするので、この『フューチャー・イズ・ワイルド』は続編というよりもまた別の時間軸の生態系を考察したものだと言えるかもしれない。

著者の想像する2億年後の世界では、プレートテクトニクスの活動が全ての大陸を再びひとつに集合させ、「第2パンゲア」と呼ばれる巨大大陸を生成している未来である。しかもこの未来において哺乳類を始めとする脊椎動物は全て絶滅しており(!)では何の生物が世界の覇者になっているのかというと、なんとそれは頭足類、即ちタコとイカ!?陸に上がったタコが8トンの巨大生物となって地上を跋扈している姿はまさに2億年後の世界だ!?

新恐竜

新恐竜

 

アフターマン』『フューチャー・イズ・ワイルド』と同じ著者ドゥーガル・ディクソンの『新恐竜ーー進化し続けた恐竜たちの世界』は、「6500万年前に絶滅した恐竜たちが絶滅すること無く現代まで進化し続けていたらどのような形になっていたのか?」を考察した図説である。ここに登場する新恐竜たちは殆ど姿を変えていないものもあるが、現実の哺乳類生物とよく似た形態に進化した新恐竜の姿も幾つかある。いわゆる収斂進化ということなのだが、その分突拍子もない形態の新恐竜があまり見当たらない部分がちょっと面白みに欠けるかもしれない。ちなみに本書では恐竜が知性を獲得した「恐竜人類」みたいなのは出てこないのだが、それについて「知性は進化の究極形態ではない」と説明する所に作者の独特さがあるような気がする。

マンアフターマン―未来の人類学

マンアフターマン―未来の人類学

 

さてここまでは「人類滅亡後の世界」と「人類が発生しなかった世界」を扱った科学ドキュメントとなるが、この『マンアフターマン―未来の人類学』は「このまま人類が滅亡せず進化し続けたらどういった形態へと変化してゆくのか?」を考察した書籍となる。内容説明によると「遺伝子工学の発達は、生き残りを模索する人類の未来に新たな選択肢を加えた。最新理論を駆使し、ユニークな文章とカラーイラストで驚くべき進化を遂げた未来の人類の姿を描き出す可能性の人類学図鑑」となっている。

とはいえ、絶版したままで古本は高額で取引されており、オレは入手していない。昔書店で立ち読みしたのを覚えているが、これが『アフターマン』並にグロテスクに進化した人類の姿ばかりで面白かった。ドゥーガル・ディクソンって基本的にグロの人なんじゃないかとすら思えた。この「進化し続けてオリジナルの形態を殆ど捨て去ってしまった未来人類」というのは、ブルース・スターリングの長編SF小説『スキズマトリックスでも描かれていて、ちょっと思い出してしまった。

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

 

ボウイのユニークなライヴ・アルバム『Vh1 Storytellers』

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デヴィッド・ボウイの『Vh1 Storytellers』は1CD+1DVDのライヴ・アルバムだ。2009年リリースというから知っている方はとっくに知っていると思うのだが、オレはつい最近知って慌てて購入してみた。そして聴いて&観てみると、これが結構ユニークなライヴ・アルバムだったのだ。

「Vh1 Storytellers」というのはアメリカのケーブルTVチャンネル「Vh1」の音楽番組で、著名アーティストが登場し「観客の前でその曲にまつわる話や思い出を語りながらパフォーマンスを行なっていく」という内容が人気を博しているのらしい。今回紹介するCD+DVDアルバムはその中のデヴィッド・ボウイの回を収録したもので、収録曲はCDに8曲、DVDは同内容の8曲に加えてボーナス・トラックが4曲、計12曲が収録されている。

◎「Vh1 Storytellers」収録曲(1~8はCD・DVDとも同内容)

1. Life On Mars?

2. Rebel Rebel

3. Thursday's Child

4. Can't Help Thinking About Me

5. China Girl

6. Seven

7. Drive In Saturday

8. Word On A Wing

(以下DVDのみ収録) 

9. Survive

10. I Can't Read

11. Always Crashing In The Same Car

12. If I'm Dreaming My Life

収録日は1999年8月23日、今から20年も前となるから、選曲自体もその頃の最新アルバムまでという事になる。1999年と言えばアルバム『アワーズ…』がリリースされた年で、そこからの選曲も幾つかあった。収録場所はニューヨークにあるマンハッタン・センターのグランド・ボールルーム。

このライヴがどのようにユニークなのかというと、まずTV番組収録ということで簡素なセットのみであり、中央にボウイとミュージシャンのステージがあり、それを囲む形で100席かそのぐらいの客席が設えられている。コンサートの様な派手な演出も無く、衣装変えがある訳でもないが(そもそもボウイが着ているのはパーカーだ)、小規模で観客も近いせいかボウイも終始落ち着いた雰囲気で笑顔を浮かべながらパフォーマンスを続けてゆく。

曲と曲の合間にはボウイの語りが入り、これもいつも和やかだ。観客は皆抽選で入場出来た方たちらしいが、これもごく普通な方たちばかりで、ライヴの間は殆ど席に座り大人しく聴き入っている。要するにアットホーム的と言ってもいいぐらいリラックスしたボウイのライヴを観ることが出来るというわけなのだ。こんなボウイのライヴを観られるのはやはり珍しいかもしれない。

ユニークなのはライヴの様子だけではなくその選曲にも表れている。「Life on Mars?」「Rebel Rebel」「China Girl」といったライヴではおなじみな曲も聴けるのだが、それ以外にボウイがデビューしたての時にリリースしたアルバム未収録曲「Can't Help Thining About Me」や、これまでライヴのセットリストに入ることの無かった「Drive In Saturday」「Word On A Wing」が演じられていることが注目だろう。特にこの2曲はオレの好きな曲でもあるので嬉しかった。ある意味「渋め」の選曲という事になるが、逆にその分、他のライヴ・アルバムには無い新鮮さを感じた。

Vh1 Story Tellers (W/Dvd)

Vh1 Story Tellers (W/Dvd)