2018年オレ的映画ベストテン......のようなもの!!

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■オレ的2018年映画ベストテン的なナニカだった

今年もいよいよ押し迫り、あと数日となってきましたね。そして!年の瀬といえば!恒例!今年観たの映画のベストテンを発表する時期でもあるんですな!この1年に心に残ったあんな映画やこんな映画を総ざらいしてみましょう!というわけです!

……とはいえですね。今年、そーんなに劇場で映画観てません。多分一月に2本ぐらいでしょうか。さっきざっくり数えてみたら今年1年で30本前後かなあ。30本前後の中からベストテンだなんて、なにしろ分母が小さすぎて、おこがましいにもほどがありますよねえ。しかも!今年話題沸騰だったアレや大ヒットしたソレなんかも観てません!なんか興味が湧かなくて。まあソフトでは家で結構観てるんですが、とりあえず映画館で観ていない映画は入れていません。

そんなわけなので、とりあえず10本は選びましたが、特に順位とか付けてません。単に今年映画館で観た順番に並べてるだけです。それに、「超弩級娯楽アクションのアレ」と「臓腑を抉る深い人間ドラマのソレ」をどっちが上とか下とか順位付けるのもおかしいし。まあ、ここのブログ主が今年どんな映画を楽しんだのか参考までに読んであげてください。それでは行ってみよう!

 

☆俺が天才科学者だってことに文句ある奴いるか?賞

ジオストーム (監督:ディーン・デブリン 2017年アメリカ映画)

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天は割れ地は砕け海は咆哮上げる大天災が襲ってきたッ!?もはや人類は滅んでしまうのか!?それを救えるのはジェラルド・バトラーただ一人!?どう見たって狂暴なツラ構えでしかないジェラルド・バトラーが何を間違ったのか天才科学者に扮し、あろうことか世界を救っちゃう!というトンデモ大バカ映画です!そのバカさ加減から『スカイスクレイパー』と並びオレの中で今年度最高のバカ映画であり、どちらも甲乙つけがたい、天網恢恢疎にして漏らさぬ天晴なバカさ加減を誇っていると言えますでしょう!もはやジェラルド・バトラーは一家に一体の欠かせない娯楽要員であることに間違いはございません!

 

☆最優秀てめえらみんなふざけんじゃねえ賞
スリー・ビルボード (監督:マーティン・マクドナー 2017年アメリカ映画)

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娘を殺された一人の女が進展しない捜査状況に業を煮やし「たった一人の暴動」を繰り広げる、という非常に重い物を孕んだ人間ドラマです。オレがこの作品が好きなのは、ただ単に人間社会の不条理や無明性を描き出しただけのものではなく、そんな状況の中で「てめえらみんなふざけんじゃねえ!!」と怒りを露わにし例えそれがどんな反社会的なことであろうと戦いを止めようとしない切羽詰まったギリギリの反逆心に凄まじく突き抜けたものを感じたからなんですな。世の中どうしようもないことが多々ありますが、その中で「もう我慢できねえわ!」と反旗を翻した主人公に共感を感じたのですよ。 

 

☆最優秀ヒロインがメチャ可愛いSFだったで賞
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 (監督:リュック・ベッソン 2017年フランス・中国・アメリカ・アラブ首長国連邦・ドイツ映画)

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リュック・ベンソンの送る極彩色のスペース・オペラ!というだけでもう最高なんですが、始終眉間に皺を寄せ不機嫌顔のヒロインがこれまたキュートでねえ、いやあ眼福でございました。しかし一見シンプルなSF冒険譚ではありますが、物語の背後には様々な国家がひしめくヨーロッパの現状と、そのヨーロッパが過去第3世界に行った侵略の歴史が透けて見え、それにどう贖罪を成すべきなのか、というテーマがこの映画だったのではないかとも思えたのですよ。その辺の微妙な複雑さがアメリカSFとはまた違う味わいをもたらしていると感じました。 

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☆最優秀ガンガンにゲームしまくりだもんね賞
レディ・プレイヤー1 (監督:スティーヴン・スピルバーグ 2018年アメリカ映画)

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スピルバーグ印のゲームをテーマにしたSF作品が面白くない訳ないだろ!というこれもまた最高のSFアクション作品でしたね。個人的にはゲーム好きではあってもここに登場するゲームやアニメのキャラにはそんなに思い入れはないんですが、それよりもそれらが代表する文化史そのものの在り方に相当心地よいものを覚えました。と同時にそれらの文化を生み出してきたギークであったりOTAKUと呼ばれたりするものに脚光を当て、そんな彼らに華々しい活躍の場を与えた部分にこの作品の重要性を感じました、ともっともらしいことを言ってみちゃったりしたりなんかして。

 

☆最優秀みんなみんな消えてしまったああああで賞
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (監督:アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ 2018年アメリカ映画)

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いやオレ実はマーベルよりもDC派でねえ、一応マーベル映画作品は全部押さえてはいるんですが、どことなく斜に構えて観ている部分が多くて、作品によっては相当低評価のものもあるんですけどね、この『インフィニティ―・ウォー』を観てしまった日にゃあアナタ、それまでグチグチ文句を垂れてたこと全てに反省の意味を込め平身低頭したいほどでありましたよ。いやしかしここまでやってしまうんだ?ここまで巨大化し利益も相当生み出している世界を終わらしちゃうんだ?という思い切りのよさ、さらに言えば一度チャラにすることでマーベル映画運営に風通しの良さをもたらそうという作品世界そのものへの愛情というものを如実に感じてしまったわけなんですよ。

 

☆最優秀あたいはタフなクソビッチよで賞
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(監督:クレイグ・ガレスピー 2017年アメリカ映画)

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この映画、オレにとって『スリー・ビルボード』とどこか通じるものを感じる作品なんですよ。毒親にバカ男、クソみたいな貧乏とカスみたいな運命に翻弄され、そこから足抜けしたいと願いつつ因業なクズどもが寄ってたかって足を引っ張る、というもはや地獄みたいな物語なんですが、そんな中で主人公が悲劇のヒロインを演じるのではなく「やってらんねーわこのクソ人生!」とミドルフィンガーをおっ立てようとする、その負け戦でしかないものに対するなけなしの反逆心というか怒りに似たものが、なんだか自分自身の人生を鑑みた時に共感出来て堪んなかったんですよ。そりゃ最後は結局負けるのかもしれないけど、せめて歯形ぐらいはヤツラ(誰?)に付けてやろうじゃないか、と思う訳なんですよ。 

 

☆最優秀わんわん大行進で賞
犬ヶ島 (監督:ウェス・アンダーソン 2018年アメリカ映画)

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もうね、ウェス・アンダーソン映画は様式美だしなにより綺麗でポップで楽しくて、こういう世界にいつまでも浸っていたいよなあと思わせるものがあって、しかしまあアートだったり綺麗なものとかポップなものとかはやはり自分の現実世界では果てしなく遠い向こうの彼方にあるものでね、その距離感が自分には時々遣る瀬無いものに思えてしまうんですが、 ウェス・アンダーソン映画は「いいんだよ、ここにいて」と言ってくれる敷居の低さと心優しさがあって、だからそんなウェス映画の中で伸び伸びと遊べる、その想像力を堪能できるという安心感がとても良いのですよ。きっと何言ってんだかさっぱり分からないと思うんですが、まあいい年こいていろいろひねくれちゃった人間なんです、すまんのうすまんのう。 

 

☆最優秀若き日のチンピラで賞
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (監督:ロン・ハワード 2018年アメリカ映画)

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スター・ウォーズ外伝!いいじゃないかいいじゃないか!銀河を駆けるチンピラ列伝!イカスじゃないかイカスじゃないか!なんかもうそういう背景だけで十分サイコーじゃないか!そもそもチンピラ主役のスペースオペラ作品としてもユニークだし優れているし、物語における敵か味方か!という権謀術数の行方も実に楽しめるし、とかなんとか言いながらクライマックスにはきちんと帝国軍対反乱軍の戦いというSWらしい巨大な物語に収斂していて、オレこの作品物凄く好きなんだよなあ。外伝1作目『ローグ・ワン』は確かに物凄く優れた作品だったが、それとは別のベクトルで少々リラックスしていて娯楽作に徹していたこの作品も、もっと評価されるべきだと思うんだがなあ。 

 

☆最優秀いつも無茶する僕を見てくれ!(キラッ)賞

ミッション:インポッシブル/フォールアウト (監督:クリストファー・マッカリー 2018年アメリカ映画)

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「ハロー皆サン、僕はいつでも無茶するトム君だよ!今回の映画もとことん無茶したのでこの無茶振りをとことん楽しんでくれ、HAHAHA!」と言ったとか言わないとか、とりあえずとことん無茶しまくって脳ミソに快楽汁がドクンドクンとほとばしりまくりイヤ~ンもう昇天!と瞳孔開きまくってるド変態トム君のギンギンのアクションに否が応でも付き合わされるシリーズ最新作、あとで知ったが「脚本はその場その場の思いつきさ!(キリッ)」と胸を張って答えたトム君のどこまでも突き抜けた極楽トンボ振りに派手なフォント付きで「ガクッ!!」とずっこけたのはオレだけではない筈だ!もう誰にも止められないトム君、もう宇宙の果てまで無茶しまくってくれ!

 

☆最優秀高いよー熱いよー怖いよーで賞

スカイスクレイパー (監督:ローソン・マーシャル・サーバー 2018年アメリカ/中国映画)

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はい!おバカ映画デス!巨漢のハゲが燃えさかる摩天楼を上ったり下りたりする!巨漢のハゲが冷や冷やしたりさせたり敵にブチのめされたりブチのめしたりする!いやもうそれだけで十分じゃないですか! 巨漢のハゲは世界の合言葉!巨漢のハゲは幸福への道しるべ!ハゲのつややかな輝きと巨漢の豊かな包容性がそこにあるなら人はいつでも安心してその身とその心を預けられる!要するにロック様サイコ―!と、そういう映画なんですな。

 

☆次点 

バッド・ジーニアス 危険な天才たち (監督:ナタウット・プーンピリヤ 2017年タイ映画)

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タイ製の映画である部分でまず物珍しかったということ、テーマが天才的な知能を持つ若者たちのカンニングという名のミッション・インポッシブル作戦であったということ、さらにその背景には格差社会というテーマが隠されていること、そういった部分で非常に見所の多い優れた作品だったのですが、それ以上に主役を演じるヒロインの実に淡泊な東洋的な顔つき、それと相反するすらりと伸びたモデル体型にオヂサンちょっぴり胸ときめいて評価を上げた、というのが真相です! 

 

とまあそんな訳でした!お粗末さまです!あと非常にどうでもいい話なんですが今回エントリで使用した画像は冒頭のポスターを除き全て640x290のサイズに統一してあるというオレの無意味なこだわりにちょびっと感心してあげてください!ではおしまい!