ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』を観に行った。


先日6月17日は相方さんと二人で渋谷の東急シアターオーブで公演されているブロードウェイ・ミュージカル、『ドリームガールズ』を観に行きました。丁度相方さんの誕生日が前日だったので、バースデー・プレゼントもちょっと兼ねていました。
実はブロードウェイどころかミュージカル自体これまで観に行ったことがなかったオレが、なんでまた今回観に行くことにしたのかというと、『ドリームガールズ』自体を映画で知っていたこと、ソウル・ミュージックが中心となる今作の曲を本場のブロードウェイ・アクターがソウルフルに歌うのを体験してみたかったこと、バックの演奏が生であるらしいということ、というのがありましたね。知らなかったんですが歌詞や台詞も字幕が付くというじゃないですか。
ドリームガールズ』は60年代のアメリカ・ショウビジネス界の裏と表を舞台に、ある黒人女性ボーカル・トリオの栄光と挫折を描いたものです。モデルとなっているのは伝説のR&Bヴォーカル・トリオ、シュープリームス(調べたら今は「スプリームス」って言うんですね?)。

ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』は、『コーラスライン』の振付・演出を手掛けた天才マイケル・ベネットの遺作ともなった、伝説的ミュージカルです。ある女性トリオのサクセス・ストーリーを基に、華やかなショービジネスの裏側にある人間模様、栄光、挫折、中傷、友情、野望をドラマティックに描いた傑作です。
2006年、ビヨンセジェニファー・ハドソンジェイミー・フォックスエディ・マーフィら豪華キャストで映画化され、世界的なドリームガールズ旋風を巻き起こしました。
JIM BEAM presents ブロードウェイ・ミュージカル ドリームガールズ | 東急シアターオーブ|TOKYU THEATRE Orb

舞台は6時開演で、第1部が70分、休憩が20分、第2部が60分という構成でした。帰りは9時ぐらいになっちゃたかな。
初めてのミュージカルだったんですが、やはり生の歌は圧巻でしたね。生歌というならコンサートも同様なんですが、ミュージカルは1曲1曲聴くというのではなく、物語を追いながら観ていくので別の面白さがありました。全編にわたって歌と音楽が殆ど途切れることなく演じられるてゆくというのも独特の緊張感を生んでいて面白かったです。また、舞台背景にはLEDが使われているらしく、カラフルで変幻自在な効果を生んでいて目を奪われました。生演奏のほうはバックでやられていたようですが、これはカーテンコールの時にスタジオの映像が出てきてミュージシャンたちの姿を観ることができました。
なにより凄かったのは主演のエフィー・ホワイト役モヤ・アンジェラのパワフル極まりないソウル・ヴォーカルですね。いやこんな声をよく出せるもんだなあ、と圧倒されまくりでした。
映画『ドリームガールズ』と舞台との違いはこのエフィー役の扱いでしょう。映画版ではダイアナ・ロスをモデルとしたディーナ・ジョーンズ役が中心となっており、さらにビヨンセが演じたということも相まって、「ヴォーカル・グループ"ドリームス"から外された女」であるエフィーは物語の中心という訳ではなかったんですよね。しかし舞台ではこのエフィーを中心とし、我が強いばかりにグループから外され孤独と挫折を味わいながらも、最終的にそんな自分を乗り越えグループと和解し友情を取り戻す、といった内容になっていました。
物語の内容がショウビズ界のドロドロした裏側や人間関係が中心となっており、「とても楽しかった!」というようなものではなかったにせよ、こういった形で友情の復権を描いて見せた所が自分としては新鮮でした。

DREAM GIRLS/ドリームガールズ 2016 公式ホームページ / チケット情報など / 2016年6月上演




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