『天ぷら 山の上』でお食事

先日は相方さんのお誕生日祝いということで一緒にお茶の水の「山の上ホテル」にある『天ぷらと和食 山の上』で食事をしてきました。本当は相方さんのお誕生日はもっと前だったのですが、彼女が仕事で忙しかったので、ちょっと遅れてのお誕生日会ということになります。この日天ぷらを選んだのは、天ぷらが好きで好きで堪らない、ということでもなくて、「ちゃんとした和食のお店で食べる天ぷらというのはどういうものなんだろう?」という興味からです。
お店のある山の上ホテルというのは昭和11年に建てられたクラシックホテルのひとつで、旧館の建物はアール・デコ調のクラシカルな内外装が特徴です。クラシックホテルでお食事とか、なかなかオレもやるもんです。

『天ぷらと和食 山の上』は池波正太郎を始めとする当時の文人・文化人が御用達にしていたらしく、知る人ぞ知る有名店なのらしいですね。

私が「天ぷらは山の上が日本一です」と息巻くたびに、池波正太郎は笑っていた。そして、「きみがそう思うなら、そう書けばいいが、必ず“私にとっては”という一句を入れるのを忘れるなよ」。
その池波正太郎が、晩年、山の上ホテルを仕事場とするようになってからは、すっかり「天ぷら 山の上」贔屓になり、私はもう旗持ちをする必要がなくなった。
「池波正太郎の食卓 佐藤隆介/著、近藤文夫/著、茂出木雅章/著」


お店の内装はこんな感じ。(お店のFacebookから写真を拝借しました)

カウンターの後ろにある木製の室は、具材を氷で保存するためのものなんですね。(こちらの写真もお店のFacebookからです。)予約はカウンター席をとったのですが、由緒あるお店のカウンター席、ちょっと緊張しました。そんなわけでこの日は天ぷらを揚げる様子を見ながらのお食事が楽しかったでした。

この日は奮発して「特選天ぷら定食」を注文しましたが、薄い衣がからっと上がった天ぷらネタはどれも新鮮さといい歯応えといい十分で、美味しい天ぷらを満喫してきました。魚ネタ、野菜ネタ、どれも美味しかったですが、特にアワビの柔らかさと、ブランデーをかけて食べるサツマイモの甘さが格別でしたね。ウニの天ぷらも美味しかったなあ。特に料理写真は撮りませんでしたが、きっと相方さんのブログで公開してくれるでしょう。
というわけで最後のシャーベットまですっかり堪能し、お腹いっぱいになってこの日は帰ってきました。

天ぷらと和食 山の上

東京都千代田区神田駿河台1-1 山の上ホテル本館 1F