購入コミック覚書

諸星大二郎特選集・第1集 男たちの風景 / 諸星大二郎

これまでさんざんっぱら傑作集が出ていた諸星大二郎の、今度は「特選集」なる短編集がまたもや出されていた。それがこれ『諸星大二郎特選集・第1集 男たちの風景』。正直諸星の短編集はほぼ全て読んでいるから、いまさら収録作だけ変えた傑作集なんていらないと思ったんだが、帯を読むとなんと描き下ろし作品収録、とあるではないか。ううむなんと卑怯な…。結局この描き下ろ作品目当てに購入したが、これがたった4ページのカラー作品と諸星作の挿絵付短編小説の2作で、そのボリューム・クオリティとも期待外れ、なんだか思いっきり肩透かしを食らってしまった。この「特選集」、全3巻でこの後のも描き下ろし作が収録されるらしいが、こんなのだったら買うかどうか微妙…。それより諸星さん、西遊妖猿伝早く完結させてください。

アイアムアヒーロー(13) / 花沢健吾

冒頭の一章にまず驚愕させられます。え?なにこの舞台?えええ!?何このXXX人間!?と腰を抜かしているうちに主人公・鈴木英雄クンが久々の登場を見せ、やっと本筋に戻って来たあ、と安心するんですね。そしてこの13巻、意外とイイ感じのドラマが進行してゆきます。いいなあ。このまま破綻無く彼らが無事でい続けてくれればいいのになあ。まあそんなわけにもいかないんだろうなあ…ううう…。それにしてもあのXXX人間、あれ、今後どのように物語に絡んでくるんでしょうか、あまりに不気味で、ゾンビ・ストーリーという部分からもさらに離れてしまっているんで、なんだか気になります。