刑務所ブックカバー買った

刑務所の懲役受刑者による「刑務作業製品」即売会というのを駅前でやっていたので何の気なしに見ていたらえらく面白いデザインのブックカバーを発見、丁度手頃なブックカバーを探していたところだったので早速購入してしまった。レタリングされた書体で「はこだて(まる)獄 PRISON」とプリントされているのだが、要するに函館の刑務所製ということなのだろう。後で調べたら正確には「函館少年刑務所」という呼称なのらしい。これは少年のみの刑務所という意味ではなく、少年受刑者も含めて懲役する刑務所ということらしい。

刑務作業製品であることを隠さないばかりか、それを大々的にアピールしてしまうというデザインにびっくり、さらにそのデザインも決して悪くない。知らない人が見たら刑務所とは何の関係もないジョークグッズだと思われるかもしれないけどれっきとした刑務所製だ。

さらにブックカバーの内側は和柄になっており、これはこれで十分洒落ているのと同時に、「ああ…確かに刑務所的な柄センス」とあれこれ妄想してしまうことも必至、逆にわざとそれを狙ってるのだろう。眉をひそめる人もいるとは思うが、刑務作業製品をひっそり売るのではなくこのような形で職業訓練を受け更正しているということをきちんと世に知らしめ、さらに製品自体も決して悪くないと認知させるというアイディアは面白い。

↑は函館少年刑務所の庁舎正面写真。もちろん犯罪は決して正しいことではないが、刑に服役しそれを全うした人は前科があろうともそれは一般人であり、その後の人生がある。そういった人たちに社会復帰の機会を与えることも犯罪を減らすことのひとつの要素のはずだ。オレの敬愛する俳優ダニー・トレホだってもともとは犯罪常習者で長い間刑務所出たり入ったりしていたが、きっちり更正して今や素晴らしい名脇役、『マチェーテ』じゃあ主役まで張っていて、怖カッコイイ雄姿を披露しているではないか。というかオレだって何かのはずみで入っちゃうかもしれないしな!顔が変態っぽいからという理由だけで痴漢の冤罪とか有り得るからなオレの場合!
○函館少年刑務所-Wikipedia
○マル獄 大人気!! 函館少年刑務所ブランド
○マル獄シリーズ 商品一覧

刑務所の中 (講談社漫画文庫)

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