最近聴いたエレクトロニック・ミュージック/思いっきりダークサイド編〜Blackest Ever Black、Andy Stott、Oneohtrix Point Never、Martin Schulte、Industrial Post Punk EBM Classics

■After The Affair: Selected Blackest Ever Black, 2012 / V.A.


FACT magazineのエディターでもあるKiran Sandeが主宰するロンドンのレーベル、Blackest Ever Black。インダストリアル、エクスペリメンタル、ドロ−ンな曲が中心ですが、もうそのレーベル名のように「どこまでもどっぷりと暗黒」な曲ばかりが並ぶコンピレーションです。今エレクトロニカで真っ暗い音楽が聴きたい、といったらとりあえずここでしょう。CD販売はされておらず、試聴リンク先のBleepでのD/L販売となります。 《試聴》

■Blackest Ever Black - T-Shirt and Bonus Mix CD / Blackest Ever Black


Blackest Ever Blackレーベルからレーベル音源のMixCDのCDRのついたTシャツが発売されていたんですが(現在は完売)、買う気はなかったのになんだか酔っぱらった時に注文しちゃったみたいで、いつの間にか部屋に届いておりました。しかし酔っぱらいの悲しさ、TシャツサイズがXLと巨大で着れるもんじゃありません。どうしてこうなった…。CDRのほうは例によってBlackest Ever Blackのインダストリアル/ドロ−ンなダークな音がドロドロと鳴り響いております…。

■Luxury Problems / Andy Stott

Luxury Problems

Luxury Problems

マンチェスターのミニマル・ダブ・インダストリアルDJ、Andy Stottによる2nd。こちらもどっぷりとダークな音源が並びますが、1stと比べて大幅に女性ヴォーカルをフィーチャー、とは言っても歌モノではなくHoly Orderを思わせるサンプリング・ヴォイスが飛び交う暗く美しく幻想的な音に仕上がっています。 《試聴》

■Rifts / Oneohtrix Point Never

Rifts

Rifts

エクスペリメンタル・シーンで評価の高いOneohtrix Point Neverの初期音源集。同じ『Rifts』というタイトルの2枚組CDが2009年にリリースされていますが、こちらは3枚組にパワーアップさせた2012年リリースのもの。内容はと言いますと全33曲3時間余りにわたってほぼノンビートのダークなアンビエントが延々と鳴り渡り、聴き込むほどに涅槃の世界へと誘うこと必至、正直これを聴いていた年末年始はこのCDのせいばかりではないとしてもちょっと鬱っぽくなったほどでありました…。ただ単に暗いという訳ではなくむしろ翳りのある美しい音が並び、どこかFRIPP & ENOを思わせるような実験的なアンビエント曲もあったりします。 《試聴》

 

■Slow Beauty / Martin Schulte

スロウ・ビューティ

スロウ・ビューティ

  • アーティスト: マーティン・シュルツ
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2013/01/02
  • メディア: CD
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ロシア発・ダブテクノDJ、Martin Schulteのニューアルバム。その非常にゆったりとした美しく幻想的な音は、聴いていてとてもリラックスした気分になれますね。しかし前作「Treasure」ではかなりアンビエントな作風でしたが、今作ではもっと力強いビートの存在が確かめられます。 《試聴》

■Trevor Jackson Presents Metal Dance - Industrial Post Punk EBM Classics & Rarities 80-88

Trevor Jackson Presents Metal Dance Industrial/Pos

Trevor Jackson Presents Metal Dance Industrial/Pos

  • アーティスト: Trevor Jackson Presents Metal Dance Industrial,Pos
  • 出版社/メーカー: Strut Records
  • 発売日: 2012/03/20
  • メディア: CD
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デザイナー、リミキサー、プロデューサー、DJ、レーベル・オーナー、そしてPlaygroup名義での活動でも知られるTrevor Jacksonが選曲した80年代ニューウェイヴ/インダストリアル/ポストパンク・ディスコ・コンピレーション。Cabaret VoltaireNitzer EbbDAFJah WobbleSPK、Einsturzende Neubauten、Mark Stewartあたりがコンパイルされているので、ディスコというよりもインダストリアル/ボディビート系ダンス・ミュージックということができましょう。要するに殺伐、無機質、ダークサイドな機械音ディスコ。この当時のニュー・ウェーブを聞きかじっていた身としてはかなり懐かしい…といっても知っている曲やバンドはそんなにないんですが。
《試聴》