最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの 『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』『メリダとおそろしの森』『テルマエ・ロマエ』

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン (監督:ポール・フェイグ 2011年アメリカ映画)

40歳の童貞男」「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」のジャド・アパトーが製作したコメディ。仕事もダメ、男もダメのダメダメ尽くしな負け犬人生を送るヒロインが玉の輿に乗った親友の為にウェディング・プランをたてようとするのですが、そこにいけすかないセレブの女が現れ「あ〜らこっちのほうが豪華ですってよ」と主人公のプランにことごとく茶々を入れ、折角立てたプランも試してみたら失敗だらけ…というコメディ。テーマから女性向けのしゃらくさいドラマかと思ったらそこはジャド・アパトー、ゲロだのウンコだの下ネタが壮絶に乱れ飛ぶお下品なギャグが連発され、結構笑わせてくれるんですよね。ただ、負け犬人生転げ落ちちゃってるヒロインには最初同情できたし応援もしたくなったんですが、映画観ているとこのヒト、単に依怙地で強情っぱりなだけなんじゃないかと段々思えてきて、だからアナタ不幸になっちゃうんですよ、と苦言の一つも呈してあげたくなっちゃうんです。勿論こんないびつな部分をもって生きてしまうのは誰しもあることで、そういった部分を乗り越えていくことにドラマが生まれるんだとは思うんですが。あと金持ちのセレブが最初単にいけすかない女だったのが、段々そんな悪い奴じゃないってことをちゃんと描いているのは好感が持てたし、このセレブと主人公が段々と心を通わせるようになるところがよかったですね。

■ジャックはしゃべれま1,000(せん)(監督:ブライアン・ロビンス 2012年アメリカ映画)

ジャックはしゃべれま1,000(せん) [DVD]

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エディ・マーフィ主演。口先だけで世間を渡る営業マン・ジャックの家の庭先に突然生えた木。この木の葉っぱ、ジャックが一言しゃべるごとに葉を落としてゆく。そこにスピリチュアル系の導師が現れ「葉っぱ全部落ちた時にあんたは死んじゃうね!」と言うではないか。呪いなのか祟りなのか罰なのか、困り果てたジャックは喋らない様に努力するが、世の中そうは問屋が卸さない。次第に裸になってゆく木を眺めながらジャックはすっかりうちひしがれ…というお話。アメリカじゃあ見事にコケたらしいけど、どうしてどうして、今時珍しい教訓話でありながら、笑わせるところはきちんと笑わせてくれました。ダウンタウンに「絶対に笑ってはいけないシリーズ」というのがありますが、これは「絶対に喋ってはいけない」お話で、にもかかわらずどうしても喋んなきゃならない事態が発生し、そこで主人公ジャックが泣きそうな顔でなんとか言葉を短く話そうと七転八倒するさまが何しろ可笑しい。特に「喋る人形」を大量に並べ、それぞれの人形の台詞でなんとか会話にしようと苦心する場面なんか腹抱えて笑ったなあ。意外と良作ですよ。

メリダとおそろしの森 (監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン 2012年アメリカ映画)

スコットランドの王女メリダが花嫁修業にうるさい母親に反発して森に住む魔女に母親の考えを変える魔法のケーキを作らせたところ、それを食べた母親が熊に変身してしまい大騒ぎ、というファンタジーです。しかし男勝りなばかりに古い習慣が気に入らない王女というのもわかりますが、跡継ぎである息子が3人もいるのにそっちをほっぽらかして娘の花嫁修行ばかりうるさく言う女王というのもおかしく感じましたし、「母親の考えを変える魔法」がなんで熊に姿をかえさせるのかもいまいちよく分かりません。ピクサー・アニメということで期待したんですが、なんだかお話に膨らみが無くて若干完成度が低く感じられました。これ、途中で監督の交代劇があったから、なんだかちぐはぐな内容になってしまったんじゃないでしょうかね。

テルマエ・ロマエ (監督:武内英樹 、 武内英樹 2012年日本映画)

テルマエ・ロマエ Blu-ray通常盤

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テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]

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古代ローマの浴場技術士が現代の日本にタイムスリップして…という大ヒット漫画の映画化です。漫画のほうは1話完結でしたが、映画と言うことで日本人ヒロインを持ってきてきちんとお話にしている部分は漫画のほうのファンである自分にも特に違和感なく観る事が出来ました。というか結構上手く作ったじゃないですか。全体的にほんわかした雰囲気がとてもよく、楽しく観る事が出来ました。主演を演じる阿部寛さんもご苦労様としか言えない全裸演技でさすがでありました。