今度は近未来戦だ!〜ゲーム『コール オブ デューティ ブラックオプス II』


年末FPSゲーム発売ラッシュ、トリを務めるのは『コール オブ デューティ ブラックオプス II(CoD BO2)』でございます。『コール オブ デューティ(CoD)』というのは多分今世界一売れているであろうFPSゲームシリーズでありましょうが、こんだけ売れてるとなんだかやっかみのひとつも言ってやりたくなりますな。いや面白く出来てるんだけどね!『CoD BO』は『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』と並び『CoD』シリーズの多角経営タイトルの一つでありまして、儲ける気満々なのがうかがえますなあ。さてこの『CoD BO2』は前作の直接的続編となるらしいです。"らしい"とか書いているのは基本的に自分、FPSのストーリーってまともに理解する気がないからです。ドンパチやってりゃあいいんです、ええ、ええ。まあストーリーよく分かってないなりに申しますと、今回の『CoD BO2』は1985年と2025年の2つの時代が交互に描かれてゆくんですね。1985年のパートはあるテロリストがなぜこのような暴れん坊将軍になってしまったかが描かれ、2025年のパートではこのテロリストがどんなテロ起こして世界を大騒ぎさせてゆくかが描かれてゆくんですね。

面白いのはこの2025年のパートで、2025年っていうぐらいですから12年ぐらい先の近未来です。今頃になってさすがにちょっと資料読みましたが米国と中国は冷戦状態にあるらしいです。で、近未来ですから架空の軍事兵器、装備が登場するんですよ。架空といってもそこは『CoD』、どこぞの軍事顧問があれこれ予想した、将来的にありうる兵器や装備が描かれているんですね。オスプレイのさらに進化したような垂直離着陸輸送機や火器搭載歩行型マシンやドローンと呼ばれる無人飛行兵器、光学迷彩なんかが出てくるんですが、SFっぽい荒唐無稽さは無いんですよ。そしてプレイヤーが持つ銃にしても電磁共鳴式だかなんだかで壁の裏に隠れた敵を透視し一目瞭然に発見できるスコープが付いていたり、弾数が非常に多いアサルトライフルなんかがあって面白いんですね。実のところ架空武器の登場する近未来戦をテーマにしたFPSは他にも先行して発売されているんですが、見せ方や使用感はくやしいけどやっぱり『CoD BO2』のほうが一枚上なんですねー。

キャンペーン・モ−ドの戦闘や演出は相変わらずせかせかしていて忙しく、敵の量も多く弾幕も厚いので息つく暇がないです。なんか早回しの映像の中にいるような慌ただしさなんですね。そんな高速回転しているようなステージばかりなのでもう次から次に撃ち殺しまくっているっていう感じです。初っ端のアフリカステージなんてマチェーテもってわわあ言いながら蟻んこのように湧いて出る敵兵を次々に倒してゆかなければならないんですが、考えなしの民兵が大平原を突っ込んでくるばかりなんで戦っているというよりも大虐殺しているみたいで、プレイしていて危ない快感にとらわれます。あと敵テロリスト親玉になって特攻するステージもあるんですけれども、頭に血が上って無敵&無双状態ってな設定で、これがもう狂いまくって周り中ぶっ殺しまわっていて大変楽しゅうございました。

それと今作の新機軸はRTSみたいなステージですね。複数のユニットに指令与えながら時間内にマップ守ったり攻略したりしなければならないんですが、最初いきなりこんなステージが現れた時はRTS苦手なもんですから慄きましたけれども、操作方法よくわかってないなりに俯瞰モードでやってみると、これはこれで楽しかったですね。シナリオ中の選択によって変わってゆくマルチエンディングもとっているらしく、単なるFPSじゃあ終わらせないっていうやる気満々なんですよ。いやーなんだかんだ言いましたが悔しいですがやっぱり『CoD BO2』がこの年末FPSリリースラッシュの中で一番面白いしよく出来ていましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=JOTI49S2tE0:movie:W620