最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの (その2)『Black&White/ブラック&ホワイト』『アポロ18』

■Black&White/ブラック&ホワイト (監督:マックG 2012年アメリカ映画)


容姿も性格も三人並みの平凡な女性がある日突然二人のイケメン男性に惚れられたばかりか、その二人はなんと諜報機関の同僚同士だった!?という映画です。平凡な一般市民の女性とスパイの男、という組み合わせはシュワの『パーフェクト・ライズ』やトム・クルーズ&キャメロン・ディアスの『ナイト&デイ』やその二番煎じ映画『キス&キル』なんていうのがあり、既に定番的なテーマというか食傷気味のテーマではありますが、この『Black&White/ブラック&ホワイト』では"男2人"というのが新しいのでしょうか。物語自体は「モテない私がいきなり謎めいた男二人にモテモテになった挙句その二人が私を取り合って争っているの!」というどっちかっていうと女性客向けの願望充足映画になっていて、男の自分としては「こんなどうでもいい女が突然モテるわけないだろ」とか突っ込んじゃいそうですが、「モテないボクが突然絶世の美女に惚れられた!」なんていう物語も多分数多くあって、そういった願望充足物語っていうのはお互い様だから簡単に馬鹿にしちゃいけないな、ともちょっと思いました。

アポロ18 (監督:ゴンサロ・ロペス=ギャレゴ 2011年アメリカ映画)


アポロ計画はアポロ17号で終了の筈だったが、実は公式には存在しない筈の18号が秘密裏に打ち上げられており、さらにそれは月で"何か"に遭遇し、その事実は40年間隠蔽され続けてきた!?…という胡散臭い陰謀論バリバリの映画、『アポロ18』です。映画は"回収されたフィルム"をもとにして作られた、というP.O.V.視点のドキュメンタリー・タッチのもので、結構ホンモノっぽくつくってあるんで感心しました。しかし"月面にいる何か(ナチじゃないよ!)"が登場した段階でころっとリアリティが失せて下らなくなる辺りもこの手のP.O.V.映画の定石を守っており、胡散臭さをさらに加速させておりますが、なんだか見世物小屋的な"安さ"は意外と嫌いじゃありませんでした。だいたい「回収されたフィルム」って、宇宙からいつ誰が回収したんだよ!?しかしアポロ計画が40年前って、本当に昔日の思いですねえ。

アポロ18 [Blu-ray]

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