「首都圏外郭放水路」へ行って来た

この間の8月15日は夏休みをとって相方さんと二人で「首都圏外郭放水路」へ行って来ました。

首都圏外郭放水路は、あふれそうになった中小河川の洪水を地下に取り込み、地下50mを貫く総延長6.3㎞のトンネルを通して江戸川に流す、世界最大級の洪水防止施設です。 日本が世界に誇る最先端の土木技術を結集し、平成18年6月に完成。完成に先立ち、平成14年から部分的に稼動し、毎年5〜7回の洪水を安全に処理することで、高い治水効果を発揮しています。
私たちの目にふれることなく、洪水と闘う首都圏外郭放水路のスケールはまさにギネス級。洪水を取り込む直径30m、深さ60mにおよぶ5本の巨大立坑をはじめ、地中深く6.3kmにわたって走る直径10mの地底トンネル、重量500トンの柱が59本もそびえるマンモス水槽、そして、毎秒200tの水を排水する14000馬力タービンなど、そのすべてが想像を超えるスケールです。
首都圏外郭放水路HP

簡単に言うと「関東を流れる河川の雨水による増水を緩和するための巨大地下水路」ということなんですが、これら増水した雨水を一所に集めて江戸川へと流す為に設けられた貯水槽が「調圧水槽」という場所で、今回はそこの見学をしにいったというわけです。
さてその「首都圏外郭放水路」までは電車で約2時間の距離。ちょっとした小旅行だったのでとりあえずグリーン車に乗ってお昼に鯵のお寿司なんぞを食したり。

でもやっぱり足りなくて、「首都圏外郭放水路」所在の駅であるJR南桜井マクドナルドハンバーガーを食してしまう…。

そして駅からタクシーで10分(バスが殆ど無いんですよ)、今回の見学会の催される「首都圏外郭放水路管理支所・龍Q館」へ到着。見学会は火曜日から金曜日のみ、1日3回、各回25人。参加は予約が必須で、1ヶ月前から受付、インターネットでも予約出来るんだけど、お盆時期ということもあってか、この日の予約を取ろうとしたら超混雑で殆どサーバーに繋がらず、一瞬焦りましたが、なんとか取ることができたんですよ。

見学コースは1時間半。受付で「見学参加証」を渡され、係の方に「龍Q館」内の模型で「首都圏外郭放水路」の概要と仕組みを説明され、その後屋上に案内される。

屋上。下に見える丸いものは放水路を掘削するのに使ったシールドマシンのカッターヘッド(の多分模型)を時計にしたもの。遠くに見えるのは筑波山

屋上反対側。このサッカー場の下が、実は今回潜入する「調圧水槽」。

手前に見える3角形のコンクリートの建物が「調圧水槽」の入り口。

「調圧水槽」へは地下へ階段が約100段。温度は通年19度で管理されているらしい。階段を下りてゆくと、外はあんなに暑かったのがすぐにひんやりしてきて、さらに湿気が強くなる。そして階段を降り切ると…。

どーん。

「調圧水槽」は幅78m、長さ177m、高さ25mの広さ。柱の数は59本、長さ7m、幅2m、高さ18m、重さ500トン。大雨が降ると、ここの3分の2ぐらいが水で一杯になるのだそう。

その姿はあたかも神殿のよう。

「調圧水槽」の横には他の河川からの雨水を貯める「第一立坑」。幅30m、高さ70m。

人の大きさと比べるとスケールの大きさが分かる。

「調圧水槽」の見学自体は10分ほどでしたが、非常に有意義な時間でした。外に出るとグライダーを引いた飛行機が飛んでいました。

そして「首都圏外郭放水路」を後にしたオレと相方さんはまた2時間掛けて地元まで戻り、この日はジンギスカンで乾杯をしました。お疲れ様!楽しかった!