『アンダーワールド 覚醒』は良くも悪くも相変わらずの「アンダーワールド」だった!

アンダーワールド 覚醒 (監督:モンス・モーリンド、ビョルン・スタイン 2012年アメリカ映画)


ヴァンパイア種族とライカン=狼男種族との長きに渡る抗争を描く『アンダーワールド』サーガももう4作目です。4作も作られている、というのは結構人気が高いシリーズのようですね。しかしオレの周りでこれ4作全部観ている人はどんだけいるんだろうか…いえ、かくいうオレはとりあえず全部観ているんですが、1作目からずーっと「オープニングだけは派手で"これはいけるかも!?"と思わせといて次第にグダグダになり最終的には"今回もつまんなかった…"と思わせるシリーズ」なんだよなあ…にもかかわらず全部観ているのは単なる惰性…。ええ、この『覚醒』もオープニングがいいんですよ、ヴァンパイア対ライカンの抗争に人間が割って入り、2つのモンスター種族をほぼ根絶やしにしてしまう、そんな中、ある研究所で冷凍保存されていたケイト・"いたち顔"・ベッキンセイル演じる主人公が目覚め、反撃に転じる、という所から始まるんですけどね、この人間部隊の情け容赦ない徹底的な絶滅作戦がね、いいんですよ、これは今回こそ期待できるかも!?と膝を乗り出しちゃったんですよ、これまでの映画ではヴァンパイアもライカンも弱点こそあれ人間と比べたらほぼ無敵、にもかかわらず今回は劣勢に転じている、そんな状況の中で主人公はどう戦うか、というところに興味が惹かれるんですね、そしたらアナタ、映画が進んでゆくうちにヴァンパイア/ライカンVS人間という最初の抗争の図式は忘れ去られ、これまでのシリーズと全然変わらずヴァンパイア対ライカンの抗争、というところに話が持ってかれちゃうんですね、オレが『アンダーワールド』サーガに対してずっと「つまんないなあ」と思ってたのはこの「ヴァンパイア対ライカンの抗争」という図式で、なぜかというと「バケモノ同士で潰しあってるだけじゃないか、なんか関係ねーなー」と思ってしまうからなんですね、要するに「勝手にやってくれ」としか思えないんですね、で、今回もやっぱり同じでしたあ、という。あとライカンって図体ばっかりでデカイ愚鈍そうなバケモノで、ビジュアル的に全然楽しくない、そういうのもありますね。しかしこれだけ文句を言いながら4作まで観ちゃったのは、ひとえにケイト・"いたち顔"・ベッキンセイルのぴったり黒皮スーツのボンテージ・スタイルにそそるものを感じるからなんですね、あの細っこい体にボンテージでさらにロングコートなんか着られた日にゃあはまるんだよなあ、それでマシンガンバリバリ撃ちまくり、恐るべき身体能力を駆使して戦う姿がカッコいいんだよなあ、まあこれ、最初っから『マトリックス』のパクリなんでしょうが、それはそれで上手く生かしている、もうそこだけで4作観ちゃってるんですね。だから今作もやっぱりがっかりではありましたが、次作が出たらやっぱり観ちゃうんだろうなあ。しかしケイト・"いたち顔"・ベッキンセイルってもう40過ぎですよ、顔はまあ塗ってるんでしょうが、あのスタイルどうなってるんですかね。実は既に全部CGだったりしてね、まあそんなこと言いながら、実際好きな女優さんであります。