『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』を観に行った

スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D (監督:ジョージ・ルーカス 2012年アメリカ映画)


スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』を観に行きました(しかしタイトル長いなあ。頭文字で縮めても「SWEP1FM3D」だもんなあ)。なにしろ初公開1999年だから13年前、なんだか当時の事が走馬灯のように頭をよぎりそうですねえ。当然初公開時劇場でしっかり観てるし、その後DVD化された時に購入して観いの、Blu-rayになればなったで購入して観いの、というSW大好きのオレではありますが、こうして3Dという形になって再び劇場で観られるというのは嬉しいことですね。こんな自分にとってSWEP1は今更あれこれ言う必要のない大好きな映画のひとつで、ポッドレースはスリリングだしダースモールはえれえツエエし、その後のEP2、EP3とどんどん悲劇の影が濃くなってゆく展開と比べるととりあえずハッピーエンドだし、これはこれで全然OKな作品ですね。
そんなわけで内容については特に書きませんが、やはり今回【3D】だということで、その"立体具合"について二言三言。いや実はね、確かにしっかりちゃんと立体はしてるんですが、例えばポッドレースとか宇宙での戦闘シーンとか、この映画で最も盛り上がり、だからこそ存分に3Dして欲しいシーンが、実はあまり3Dして観えなかったんですよね。これ、オレの3Dメガネの掛け方が悪いのかなあ、とか思って、映画の間しょっちゅう3Dメガネ弄ってたぐらいなんですよ。だからね、そういった最初の期待があんまり叶えられず、なんでかなあ、と思ってパンフレット読んでたら、ジョン・ノールさんというこの映画担当の視覚効果スーパーバイザーの方が言うに、どうやら3D映像設計段階で、これらのシーンが、極端な3D効果にならないように仕上げようとしていたらしいんですよ。というのは、ポッドレースにしろ宇宙空間にしろ、基本的にはワイドショットのシーンであり、カメラに近い場所に被写体が無いがゆえに、何かが飛び出してくる要素が無く、これに無理矢理3D効果を与える(ハイパーステレオと呼ぶらしい)と、立体的になったとしても、逆に目の前の情景があたかもミニチュアのように見えてしまう、要するにパースの狂った不自然な映像になってしまう、ということから、あえてそういった方法を取り入れなかったということらしいんですね。あと、あんあり3Dしすぎちゃうと、観ている人が頭痛くなっちゃう、というのもあるらしいですね。この辺、映画の主題に則った映像設計をするのか、あくまで見世物としての3Dを作り出すのか、という映画製作における美学、哲学にも関わることなのだと思いますが、実のところSWEP1がどういう映画なのかすっかり知っている自分などは、ここはあえて見世物としての3Dを追求して貰いたかった、と思ってしまいました。だって、正直なところ、この間発売されたSW・Blu-rayのクオリティの高さ(Blu-ray製作に際しデジタルスキャンしたことによりDVDよりも画面上下左右の映像情報が8%も増えているらしい)に相当感動した者としては、この3D版はそれを超えるものが無かったということが残念なんですよ。
しかしね、このEP1って、SWシリーズでは従来のフィルムで撮影した最後の作品で、続くEP2、EP3はデジタル撮影が行われていた、ということですから、今後製作されるそれらの作品の3D化は、もうちょっと違った形で3D表現されるかもしれませんね。じゃあそれ以前にフィルム撮影されたEP4〜6はどうなんだ、って思っちゃいもしますが、あの辺はすでに古典なので、3Dになるだけ凄いじゃないか、と思うことにしていますよ。それにその頃はもっと技術革新されているでしょうからね。
さて、13年前にとっくに公開されていたのに、今回パンフレット読んで初めて知ったことをつらつら挙げてみます。知っている人はとっくに知っているだろうけど、なにしろオレは今まで知らなかったんでびっくりしたんだよ!だから突っ込まないで!
ダース・モール役の人(レイ・パーク)は今何やってんのかなあ、と思ったら、実は『X-メン』にトード役で出ていた。知らなかった!
・アミダラ女王の影武者サーベを演じていたのはキーラ・ナイトレイだった。知らなかった!メイクしたナイトレイは彼女のお母さんも区別できなかったとか。
・アミダラ女王の侍女役で映画監督のソフィア・コッポラカメオ出演している。知らなかった!
・ワトーの店の裏には、『2001年宇宙の旅』に出てくるスペースポッドが置かれている。知らなかった!
元老院評議会のシーンでは、隅っこに『E.T.』が3人いる。知らなかった!
・新3部作では旧3部作の星々が線になるハイパースペース映像が出てこない。言われてみれば!
・アミダラ女王が初めて登場する通信場面の視覚効果と効果音は『フラッシュ・ゴードン』のそれを再現したもの。なるほどー。
・アナキンのテーマはダースベイダーのテーマのアレンジ。ラストシーンのマーチの主旋律をマイナーにするとダース・シディアスのテーマ曲になる。ほうほう。
これがパンフレットだよー。

それと今宅配ピザの『ドミノピザ』では「スター・ウォーズ スペシャルセット」というのをやってるんだね。これ、ピザにプラス450円で、ピザのケースがMサイズだとR2-D2に、LサイズだとSWスペシャルバージョンになり、さらにライトセーバー型ポスターケース付リバーシブルポスターが付いてくるんだね。今更SWのポスターもいらないけど、ピザは好きなので話のネタに買ってみたよ。
こちらがR2-D2ピザケースの裏表。
 
そしてこちらがポスターとライトセーバー型ポスターケース。