自らを含め「漫画家ってホントは絵がド下手だった!?」という恥部を曝け出し笑いものにする『
西原理恵子の
人生画力対決』、今回もサイパラさんのどす黒いオーラ全開で妬み嫉みありおりはべりいまそかりが炸裂しております。そしてその下手な絵を笑うだけでなくその漫画家の人生にまで肉薄しさらにその人生まで笑いものにしてしまうとあまりにも極悪なサイパラさんです。因業とはこの人のことです。しかしそれにしてもここで登場する漫画家さんたちの漫画って実はひとっつも読んだことがありません。多分自分は漫画ジャンルというものにもう付いていけてないのだと思います。
■どげせん(3) / RIN, 板垣恵介
「土下座、それは新たなる戦闘形態!」という訳の分からないテーマで続いてきた土下座漫画もどうやら最終巻なのらしい。いったい土下座だけでどれだけネタが続くのか、と思ってきたが、3巻ぐらいで丁度いい引き際なのかもしれない。この巻でも屁理屈としか言いようの無い頓珍漢な理屈を振り回してなんだか知らないが相手が納得した気になる、という馬鹿馬鹿しさは相変わらず、そしてラストではあんなものにまで土下座を見せて地球は平和を迎えるのだ…いや迎えてないけど。
突然現れた大怪獣に蹂躙される孤絶した街を舞台にした物語は登場人物全員死亡か?と思わせた前巻から今巻では街の外の様子が描かれてゆく。そして友人を追って閉鎖された街へ入り込もうとする高校生男女が中心に物語は進んでゆく。それを襲うのは怪獣ではなく頭の行っちゃった特殊部隊員!この展開はいいね。でも修学旅行離れて個人行動で知り合いの家に行っちゃうという冒頭はちょっとナニかとは思うんだがまあいか。
歴史上の人物たちがファンタジー世界みたいな場所に集められて戦いを繰り広げる
平野耕太『
ドリフターズ』、2巻がやっと出ました。この作者はもう血生臭い戦いを描きたいだけの狂った人ですが自分としても血生臭い戦いを観たいだけの狂った人ですので全てOKです。そしてわけの分からないギャグ展開も狂っていて楽しいです。ただゲームやったりちんこいじったりしてばかりいないでもうちょっと早く単行本出してください。
漫画家を目指す美術学校生の若さゆえのしょーもない
ルサンチマンと斜め上ばかり目指す激情を描く
島本和彦の自伝漫画第7巻ですが例によって主人公は
ルサンチマンと激情の嵐です。しかしそんな主人公を尻目に友人たちは着々と
ガイナックスの母体を作っていくんですね。そしてあの
岡田斗司夫が遂に登場、そのとんでもないキャラがこれでもかと紙面に炸裂しています。核シェルター持ってたのかおっさん。
ヒストリエも7巻ですがあんまりゆっくりリリースされるんでもうどういうお話なのかよく分かってません。なんか古代のお話です。確か
アレクサンダー大王の側近の若かりし頃のお話だったと思うんですが違うかもしれません。この7巻でも「こいつ誰だっけ?」と思うような登場人物が出てきてもはや自分の手には負えていません。