■ザ・ファイター (監督:デヴィッド・O・ラッセル 2010年アメリカ映画)
ザ・ファイター コレクターズ・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/10/04
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- ボクシングの話かと思って観てたら、糞馬鹿家族の話だったんですね。
- お母さんが「あなたの為なのよ!」と言いお兄さんが「お前の為だ!」と言い、そして実はどっちも自分のファンタジーが一番大事だった、と言うわけなんですね。
- こんな屑家族、さっさと捨てろよ、と思ってたら中盤主人公もやっぱりうんざりしてたらしくあっさり出入り禁止にするのが清々しかったです。
- でも最後は「やっぱり家族が大事!だってオレの家族なんだもの!」と再び呼び寄せちゃう部分で再びうんざりさせられました。
- 懲りてねえな。
- これで上手く行ったとはいえ、ホントはいなくてももっと上手くやれたんじゃいのか。
- しかしまあ、家族は選べないし、まあなにしろ、家族と生まれた以上、それは一生家族です。どんなに糞だろうがカスだろうが一生付いて回る糞メンドクセエ家族を背負わなければならない苦労、捨てたくても捨てられない宿命、そんなものが描かれていたんでしょうね。そうやって納得づくでやるしかない部分がありますよねえ家族ってもんは。
- それにしても、オレはボクシング映画が嫌いだなあとしみじみ納得した映画でした。
■ファースター 怒りの銃弾 (監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア 2010年アメリカ映画)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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- 銀行強盗の容疑で刑務所に入れられていた主人公が、出所早々ガンガン人をぶち殺しまくるという映画なんですけどね。
- 映画が進むうちに、この主人公が逮捕前にあったある事件の復讐をするために、その事件の首謀者たちを殺しまくっているんだという事が分かってくるんですがね。
- そういったストーリーも面白いんですが、この映画は非常にスタイリッシュな映像がまずかっこいいんですよ。
- 主人公を演じるのがドウェイン・ジョンソンで、こういうガチムチタイプの主人公の映画なのに、蓋を開けてみるとスタイリッシュ、という部分がいいなあ、と思いました。
- で、この主人公がなにしろ寡黙でねえ。こういう部分もシブくてよかったですねえ。
- そんな彼を取巻く連中というのがまた怪しさ100倍でね。主人公を追いヨレヨレの刑事もよかったし、今時バブリーな殺し屋もなんだか変で面白かったな。
■クロッシング (監督:アントワン・フークア 2009年アメリカ映画)
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- ニューヨーク、ブルックリンの3人の警官たちの、三者三様の苦悩とその結末を描いた映画なんですけどね。
- この主演の3人のドラマはそれぞれ別々に物語られていて、最後の最後で3人の運命が交差する、という構成になっているんですね。
- まあしかし重苦しくて、救いの無い映画であったのは確かですね。
- 彼らの苦悩は彼らがまさに善良であろうとするからこそ存在するんですけどね。
- ただ正直「暗いんだよお前らはよ!」と一言言いたくなるような映画でもありましたよね。
- このドン詰まり感だけで演出しちゃう生真面目さって、逆になんだか古臭いというかちょっと芸がないんじゃないの、って思ってしまいました。