ゲーム『RAGE』は超ヒャッハー状態になってしまった地球が舞台だ!


またもやFPSゲーム買ってきてやっております。タイトルは『RAGE』、小惑星の衝突で文明が崩壊した未来世界が舞台(こんなのばっかですが)なんですな。主人公は小惑星衝突を察した人類が文明再建のためにコールドスリープした男の一人で、彼が目覚めると地球は猿の惑星…じゃなくて【超ヒャッハー状態の惑星】になっていたんですな。主人公は数少ない生き残りの人々のコロニーを守るため、北斗神拳を…じゃなくて【殺傷力抜群のイテコマシタレ銃】や【マッドマックス世界から抜け出してきたような改造カー】を駆使し、頭の悪そうなチンピラ集団やいやらしいミュータント連中、その他気色の悪いバケモノ軍団御一行様と戦うわけなんですな。

このゲームの特筆すべき点は開発が『QUAKE』『DOOM』のid software、さらにプログラマーとしてFPSゲームの俊才John Carmackが参加し、そしてパブリッシャーを『FALLOUT3』のBethesda Softworksが担当しているという事でしょうか。ゲーマー向けに細かい事を書くと、今回の『RAGE』、「メガテクスチャ」という技術が導入されているんですが、この「メガテクスチャ」、「タイルの組み合わせではなく単一の巨大なテクスチャをストリーミング展開することで、RAMの制限を回避すると同時にゲーム世界全体をくり返しのないディテールで覆う手法」ということらしいんですな。そのせいかこれまでのどんなゲームとも違った画像の美しさを見せるんですよ。

ゲームの進行は従来的なFPSとちょっと毛色が変わっております。まず銃は基本的に拾うことが出来ずミッションクリアすることでNPCから貰ったり店で購入したります。弾は拾えますが、これも購入して手に入れることの方が多いかもしれません。その他フィールドに落ちている様々なガラクタを拾ってそれを売り払い金にしてアイテムを買ったりできます。また、このガラクタは組み合わせることで有効なアイテムに改造することが出来ます。この辺、『FALLOUT3』とちょっと似ていますな。ただ『FALLOUT3』みたいなオープンワールドタイプを目指してはいますがそれほど世界は広くなく、ちょっと西部劇っぽい雰囲気が難ではあります。

ゲームは町のNPCと会話することでミッションを与えられ、それをクリアしながら進めていきます。ゲームストーリーとは関係の無いミッションもあって、これはやってもやらなくても構わないのでプレイヤーの判断で選択してゆきます。ただそのせいで「お使いゲーム」っぽい所があり、この辺はちょっとダルいかも。ミッションをクリアすると多くは金銭を貰うことができ、これを資本にして装備を整えていく形になるので、ちょっとRPGっぽい部分がありますね。また、このゲームでは移動の殆どを改造カーで行う為、改造カーのチューンナップがゲームクリアの鍵となります。このチューンナップはカーレースでポイントを貯めることでしか行えず、その為ゲームではしばしばカーレースに参加してポイントを稼ぐ必要があります。このカーレース、単体でもよく出来ていて面白いことは面白いのですが、「銃ぶっ放しまくって糞野郎どもを皆殺しにしてえ!」と青筋立てながらゲームをやりたい方にはちょっとカッタルイかもしれません。ヘルス回復は自動ですが、間に合わない時の為に別個にヘルスパックもあるのがユニーク。あと、ゲームセーブがマップ切り替え時以外は手動なので注意が必要です。

そしてなによりこのゲーム、戦闘が面白い。まず敵の動きがいやらしいのがいい。物影に隠れての攻撃は当然で、側転や壁伝いの三角飛びまでしながらピョンピョンピョンピョン動き回りプレイヤーを翻弄するんですね。デカくてカタいモンスターも登場していやらしく攻めて来ます。グラフィックの美しさはいうまでもないのですが、レベルデザインが秀逸でゲームプレイが新鮮な部分もいい。武器は多彩で、さらに強力な弾丸と交換することで戦局を有利に持ってゆくことが出来る。やはりこの戦闘の面白さが『RAGE』を秀逸なゲームにしているでしょう。PS3版はBlu-ray1枚でゲーム開始時にフルインストールしますが、Xbox360版はDVD3枚組みになります。ディスク入れ替えの面倒がないPS3版の方をお薦めします。



Rage 【CEROレーティング「Z」】

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Rage (輸入版・PC)

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