■ハカイジュウ (1)〜(3) / 本田 真吾
- 作者: 本田真吾
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/08/06
- メディア: コミック
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- 作者: 本田真吾
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/11/08
- メディア: コミック
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- 作者: 本田真吾
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: コミック
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本田真吾のコミック『ハカイジュウ』はこんな具合に謎が謎を呼ぶ設定の中、人食い怪獣に人々が追い詰められてゆくパニックホラーだ。この漫画を紹介してくれた小覇王さんのブログにもあったけど、映像的にはまさしく「ミスト」ミーツ「クローバーフィールド」!昆虫とか爬虫類とかが合わさったような怪獣たちの造形がキモいんだ!血飛沫ドロドロの殺戮シーンがキモチいいんだ!オレ的にはあと楳図かずおの『漂流教室』とか思い出しちゃったし、殺戮シーンは『寄生獣』や『GANTZ』の残虐さを連想しちゃったな!こういったいろんなSF・ホラー・サスペンスをいい具合にミクスチャーして、既視感を感じさせながらも逆にそれがこのテのジャンルのファンには安心して読めるスタンダードなエンターティメント作品として完成させていると思うな!
しかし面白いのがこういった作品が月刊少年チャンピオンの連載から出てきたというところだなあ。だいたい少年チャンピオン・コミックスなんか買ったのなんて数十年振りなんじゃないかな。この月刊少年チャンピオン連載ということからか、筋金入りの鬼畜なホラー・ファンには登場人物が若干ライトに感じてしまう部分があるかもしれないけど、ヤンキー漫画ばっかり載っていそうなこの雑誌から(てか全然読んだこと無いから当てずっぽうに言ってるんだけど)こういう作品が飛び出したことがまず快挙だと思うね。非常にスピーディーでめまぐるしい展開を見せてくれるこの漫画、絵も悪くないし、この先も期待できるんじゃないかな。
◎「ミスト」ミーツ「クローバーフィールド」 ハカイジュウ - 小覇王の徒然はてな別館
■GANTZ(31) / 奥浩哉
- 作者: 奥浩哉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/04/19
- メディア: コミック
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一方、他のGANTSメンバーは日本中から仲間を募り、宇宙船への侵入を試みます。ここで登場する新メンバーというのがイヤんなるくらいイケメンと美人ばっかりなんですが、奥浩哉の絵って綺麗だからそういうところあんまり嫌味にならなくていいですね。あといつも通りひねくれたことばかり言っている西がちびっ子に鉄山靠されてのびてるのが笑えました。前巻まではなんだか展開があんまり好きになれなかったんですが、やっと慣れたというかまあこの路線でもいっか、と思えてきましたね。
■テルマエ・ロマエ(3) / ヤマザキマリ
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: コミック
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そして今回も相変わらず眉間に皺寄せまくって日本のお風呂場にタイムスリップしている主人公が可笑しいです。この漫画のいいところ古代ローマと日本のお風呂事情をきちんと文明比較しているのにお話の展開は実にナンセンスな部分ですね。お風呂だけをテーマにして必ずお決まりの展開を見せるこの漫画、最初は面白いけれどすぐネタギレするんじゃないかと心配でしたが、この3巻を読めばそれも杞憂だったようで、巻頭の第11話から13話はこの作品には珍しく続き物という新展開なんですね(いや、今まであったかもな?)。これがなんと、お風呂施行が上手いばかりに主人公が命を狙われてしまい、しかも山賊に狙われた主人公が彼らを説き伏せ温泉街を作ってしまう、という有り得ない展開で、このなんだか平和な物語運びがお風呂をテーマにしているせいか暢気さを醸し出してるんですよね。
中盤ではお風呂につかる日本の親父とやっぱり眉間に皺を寄せている主人公が一緒に「与作」を合唱するというエピソードが飛び出し、これには大爆笑してしまいました。今回も作者による作品末解説が素晴らしくて、温泉街を指して「日常の緊張感や義務感から開放され伸びたパンツのゴムみたいな精神状態になることだって大切」と言う作者の言葉は頷けました。