最近聴いたCD / クラブジャズ系やらENOやらFERRYやら

■Worldwide: A Celebration Of His Syndicated Radio Show / Gilles Peterson

Worldwide: A Celebration Of His Syndicated Radio Show

Worldwide: A Celebration Of His Syndicated Radio Show

ジャイルズ・ピーターソン監修でお馴染みのラジオ番組「WORLDWIDE」歴代ヒット・ナンバー27曲を収録した2枚組アルバム。いわばWorldwideベストオブベストといった感じでしょうか。「Worldwide」はCDシリーズも好きでよく聴いてました。寒くなってきたからこういう温もりのある音がなんだか気持いいなあ。和みます。 《試聴》

■Heartbeat Presents One Time! / Gilles Peterson

Heartbeat Presents One Time!Mixed by Gilles Peterson×AIR

Heartbeat Presents One Time!Mixed by Gilles Peterson×AIR

代官山のクラブAirからリリースされているMixシリーズ、ジャイルズ・ピーターソンの回。彼らしい心憎いまでに厳選されたクラブジャズ・サウンドがMixされた好盤です。しかし「Good Life」のホーン・バージョンまで飛び出すとは! 《試聴》

■Small Craft On A Milk Sea / Brian Eno

Small Craft On A Milk Sea (WARPCD207)

Small Craft On A Milk Sea (WARPCD207)

Warpからリリースされ話題になったブライアン・イーノのニューアルバム。アンビエントからEno初期のソロアルバムを髣髴させるお茶目なエレクトリック・ミュージックまで多彩な曲を聴く事が出来ます。前作ソロは実にパーソナルな涅槃ボーカル・ソング集だったけれども(結構好きだった)、ここではアップ・トゥ・デートなイーノの音に触れられます。《試聴》

■Olympia / Bryan Ferry

Olympia

Olympia

ブライアン・フェリー、オリジナルでは8年ぶりになるという久々のニュー・アルバム。元ロキシーメンバーも集められ、ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアやレディオヘッドジョニー・グリーンウッドも参加しているそうです。まあ音の方は相変わらずのフェリーさん節で、セルフコピーっぽい音も随所に見られるけど、65歳を過ぎても元気そうで何よりです、というかつてのファンならご祝儀代わりにとりあえず買っとけ、みたいなアルバムになってます。昔は相当ロキシー・ミュージックもフェリーのソロも好きだったし、よく聴きこんでいましたが、正直なところ今のオレ自身はロック・ミュージックも含めもはやこういった音は関心無いんですよね。アルバムで一番面白かったのはDJ Hellがリミックスしていた「You can Dance」ぐらいかな。それにしてもこのアルバム、なぜか日本盤の方が収録曲が少ない…。あとリミックス曲CDなども付けられたデラックス盤というのも出ています。 《試聴》
Olympia: Collector's Edition

Olympia: Collector's Edition


■Dylanesque / Bryan Ferry

Dylanesque

Dylanesque

『Olympia』以前に出ていたフェリーさんのボブ・ディラン・カヴァー集。ディラン・カヴァーというとフェリーファンにはフェリーさんの1stソロ1曲目傑作カヴァー「激しい雨が降る」を激しく思い出させますね。あのカヴァーがあれだけ優れた作品だったのは、ガチなフォーク・ソングだった原曲をカラフルなポップ・ソングとしてカヴァーしたことにあると思うんですよ。その高い批評性がフェリーというアーチストの面白さであり独自性だったんですね。ただこの『Dylanesque』は単に「僕、ボブ・ディラン大好きですぅ〜」と目をキラキラさせてるディラン・ファンとしてのフェリーさんしか見えなくて、拙くはないんだけれどもなんだか食い足りないんですよね。