Just Cause 2 (PS3) (Xbox360)


東南アジアの独裁国家パナウを舞台に秘密工作員リコが大暴れするという『GTA』タイプのオープンワールド型アクションシューティングゲーム『Just Cause 2』、発売当時は全然ノーチェックだったのだが、発売元であるスクエア・エニックスローカライズがあまりにも酷いと大評判で、逆に今度はオリジナル北米版が相当面白いという評判が際立って聞こえてしまい、ついつい買ってしまったというわけなんである。北米版を。酷いローカライズが功を奏したようですなスクエニさん!
ところでオレは輸入版PCゲームはよくやっていたのだが、アレはFPSばかりだったから自分の英語力の無さは気にならなかったけれども、こういったコンシューマー向けのアクションゲームを輸入版でやるのは初めてだったのでちと不安はあった。不安はあったが、やっぱり説明書を読まないでゲームを始めたオレであったがな!だが最近ではちょっと有名なゲームなら海外版であろうとすぐさま有志の方たちによって日本語の攻略ページがウェブ上に作られるものだから、そっちを読めば案外心配はないものなのである。実際役に立っている。
で、ゲームのほうなんだが、これが滅法面白い。オープンワールドゲームならではの「広い広いマップの中をどこでも行き来でき、なんでも出来る快感」は当然存在するが、このゲームでは「ワイヤーフック」と「無限パラシュート」という特殊アイテムが存在し、そのおかげでビルをよじ登ったりスカイダイビングしたりという、非常に立体的なアクションを楽しむことが出来るのだ。だいたい飛んでるヘリにワイヤーフックで飛び移り強奪、とか有り得ないアクションが素晴らしすぎる!
マップの広さはこのテのオープンワールドゲームの中でもダントツの広大さを誇っており、ミッション片付けに目的地に向かう道すがらがもはや観光旅行、これから血生臭いことしに行くのになんだかのんびり和んでしまうのが実に楽しかったりする。東南アジアの架空の国が舞台ということなんだが、温暖な地方の植生から雪に覆われた高地、険しい山岳、そしてリゾート気分の海岸まで非常に豊富なロケーションを楽しむことができる。ちなみにオレはバイクで移動するのが一番好きだ。
実はオープンワールドゲームというのはきちんとやったことがないのだが(『Fallout3』もやったがあれはどちらかというとRPG寄りだったと思う)、このジャンルへの印象は「まともにやろうとするとメチャクチャ時間がかかる」といったもので、クリア時間短めのゲームのほうが好きなオレは敬遠していたのである。あんまり長いと飽きてくるのだ。しかしこの『Just Cause 2』をやってみて、意外とオープンワールドも悪くない、と思えてしまい、楽しくもあると同時に、また寝不足の日が延々と続くのか、と戦々恐々としている次第なのである。


Just Cause 2 (輸入版:北米)

Just Cause 2 (輸入版:北米)

Just Cause 2 (輸入版)

Just Cause 2 (輸入版)