『ウィッチマウンテン/地図から消された山』は少年少女UFO映画だった!

■ウィッチマウンテン/地図から消された山 (監督:アンディ・フィックマン 2009年アメリカ映画)


この『ウィッチマウンテン/地図から消された山』、『ブレアウィッチ・プロジェクト』とは何の関係もありません。いわゆるUFO話なんですけどね、UFO話だからって『X-FILE』みたいにアダプテーションインプラントキャトルミューティレーション!陰謀だ!陰謀なんだあああ!とかいったオソロシイ話に発展するわけではありません。さらにレーザー光線を放つ宇宙船が街を瓦礫にかえたりエイリアンが人間の胃の中に卵植えつけたりとかもしません。なんとなく仰々しい邦題ですが、実はこれディズニー配給の少年少女向けSFドラマなんです。少年少女向けですから勇気と冒険の物語なんですよ。だからなんだか健全な匂いがプンプンしてます。

お話は主人公であるタクシー運転手とUFO研究者の女性が、地球に不時着して難儀しているいたいけな宇宙人兄妹を、政府の秘密機関から救おうと奮戦する、といったものです。宇宙人といってもごく普通の人間の姿をした子供達です。で、この兄妹、なんだかスゴイ超能力持ってるんですが、だったら最初からそれ使えよとか言ってはいけません。あと政府のワルモンたちが集う秘密巨大基地っていうのがタイトルのウィッチマウンテンの地下にあるんですが、主人公はあっさり侵入して武装した兵隊相手に素手だけで宇宙人兄妹を助けちゃったりします。まあ実に子供向けらしい他愛もないお話で、ちょっとヌル過ぎなんじゃねーか?と言えないこともないんですが、実はオレ、結構面白く観れました。

やっぱりねえ、UFO話というのにはとりあえずワクワクしてしまうんですな。UFO!宇宙人!超能力!地下秘密基地!今やそんなものなど存在するとは全く思ってませんが、こうやって単語並べられただけでもうっとりしてしまいます。ガキの頃の刷り込みなんでしょうな。そういえば冒頭、主人公と宇宙人兄妹は最初UFOマニアのUFO大会というのに紛れ込むんですが、SFなコスプレして集う沢山のマニアの皆さんの姿も「ガキの頃に憧れたものが忘れられない」といった表情でウキウキしてるんですな。やっぱりねえ、UFOはガキの頃の夢なんでありますよ。あとオレがこの映画を悪く思わない最大の理由が、宇宙人少女を演じたアンナソフィア・ロブたんが金髪碧眼のロリロリなカワイコちゃんだったから、というのはもちろん内緒でありますよ!

■『ウィッチマウンテン/地図から消された山』予告編


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