映画『デビル・ハザード』は中東の砂漠で悪魔とコンニチワする映画だった!?

■デビル・ハザード (監督:ジェイソン・コネリー 2009年アメリカ映画)

デビル・ハザード [DVD]

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なんか中東の砂漠にある地下秘密施設が音信不通になったんで、兵隊の皆さんが様子見に行ったらそこは呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン!と遺跡から現れた悪魔の人に支配されちゃっててさあ大変!というホラーであります。全体的にな〜んだか既視感ありまくりの作品に仕上がってまして、砂漠の地下で兵隊さんが酷い目に遭うというのは『ヒルズ・ハブ・アイズ2』みたいですし、悪魔に取りつかれてなんちゃらかんちゃらとかいうのは『イベント・ホライズン』みたいですし、悪魔のゲロで魔物に感染するのは『パラダイム』みたいですし、ダクトだらけの狭い基地を兵隊さんが行ったり来たりというシチュエーションは『ドゥーム』やリメイク版『デイ・オブ・ザ・デッド』を思い起こさせますし、さらに困ったことに、今挙げたどれもたいしたことのない映画と比べてもさらに全然たいしたことがない、というかなり致命的な映画に仕上がっちゃっているんですな。だいたい中東の地下遺跡から悪魔が出現って、それ『エクソシスト・ビギニング』で既にやっていて、こっちははるかに出来が良かったもんなあ。そんなこんなでグダグダのホラーではありますが、実はロン・バールマンが出演してまして、彼が登場するとやっぱり映画が締まるんですよねー。悪魔を召喚した張本人という役でしたが、召喚された悪魔がロン・バールマンが中の人になっているヘルボーイだった!というオチだったら面白かったのにね!