オリジナル版『宇宙空母ギャラクティカ』を観ましたよ

■宇宙空母ギャラクティカ (監督:リチャード・A・コーラ 1978年アメリカ映画)

ギャラクティカ熱が高まってきたので、1978年のオリジナル劇場版である『宇宙空母ギャラクティカ』のDVDを観てみましたよ。この作品自体は劇場公開時に映画館で観てるんですが、丁度『スターウォーズ』ブームで世間がSF映画に沸いていた時期で、柳の下の二匹目のドジョウを狙って作られたのがミエミエなんだけど『スターウォーズ』のアートワークと比べると格段に劣るバッタもん臭い仕上がりに実に白けさせられた作品だったという記憶があります。おまけにもともとがTVシリーズとして製作された作品を何話か繋げて劇場映画の体裁にしたものなので、お話がどことなくしょぼい上に完結していない映画なんですよよねえ。
で、今回30年振りに見直してみて、取り合えず冒頭のコロニー滅亡のシークエンスや宇宙戦闘シーンなんかは結構頑張ってるんじゃない?という印象でした。なによりリメイク版『ギャラクティカ』に登場したブーマー、スターバックら女性キャラがオリジナルだと男性だったのがこそばゆくて可笑しかった。
あと『スター・ウォーズ』の特撮を手掛けていたジョン・ダイクストラがこの『宇宙空母ギャラクティカ』にも参加していて、この特撮の部分だけはとてもよく出来ていた。まあかなり『スター・ウォーズ』っぽいんだけどね。ただやっぱり登場人物が陽気なヤンキーって雰囲気で、緊張感まるで無いんだよなあ。なにより戦闘機乗るときのヘルメットがスフィンクスみたいで、これがもうカッコ悪くてカッコ悪くて…。あと低年齢層の人気を狙ったのかロボット犬が出てくるんだけど、これが不気味なだけで全然可愛くないんだよな。
全体的にはなんだかしょぼしょぼのB級SFなんだけど、これを原作にリメイクしようなんてよく考えたもんだなあ、とちょっと不思議だった。本国のアメリカでは案外人気のあるシリーズだったのかなあ。TV放送版のDVD-BOXも出ているようです。