浮世絵と大江戸東京の歴史を体験した!〜【ボストン美術館浮世絵名品展/江戸東京博物館】

連休には両国にある『江戸東京博物館』へ【ボストン美術館浮世絵名品展】を観に行きましたよ。両国に行ったのは実は初めてだったんですが、駅の構内から既にお相撲さんの絵がお出迎えです!駅を一歩出るとさらにお相撲さんの小さな銅像

でも今回用事があったのはお相撲さんではなくて江戸東京博物館。あんまり話題で聞く事もないし、ゆったりのんびり観れるかと思ってたら、これが結構人が入っていてびっくりしました。それにしてもこの江戸東京博物館、かなり大きな建物であるうえに構造が独特。3階のオープンエアになった「江戸東京広場」の無駄に広いスペースは休憩所としても最適なんではないでしょうか。

さて今回のお目当てだった【ボストン美術館浮世絵名品展】、ボストン美術館に所蔵されているという浮世絵版画など5万点の内、渡米以来本邦初公開となる作品を含む百数十点の浮世絵絵画が公開されています。中でもやはり圧巻だったのは国政、国芳北斎写楽など、幕末の有名絵師の作品でしたね。
特に北斎の描線の持つ緊張感、配色やグラデーションの美しさを現物で確認できるのはとても素敵な体験でした。絵を勉強している人は今でも十分参考になる部分があるんじゃないかなあ。
広重のお馴染「東海道五十三次」の作品も多数展示されていましたよ。これらのうちのいくつかは"初刷り"と呼ばれる版画初版ものであり、印刷を繰り返して版木が劣化したものよりも細やかな線が残っている浮世絵作品でもあるようです。
東洲斎写楽「二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉」◆歌川国政「市川鰕蔵の暫」

葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」

歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」

さて【ボストン美術館浮世絵名品展】を観終わった後は江戸東京博物館の常設展示室へ。「お江戸日本橋」を再現した橋を渡ると江戸の昔へタイムスリップです。


いやー、正直言ってこの江戸東京博物館、ちょっとナメてました!まさに圧倒的な展示物の量と質!何より目を引いたのは江戸〜東京のお屋敷や長屋、盛り場、呉服問屋、街並みを精巧に再現した巨大なジオラマの数々でしょう。そこで暮らし、仕事をし、往来を行き来する人々のミニチュアも配され、その時代の人々の生き生きとした生活ぶりが臨場感溢れるリアルさで迫ってくるんです!一緒に行った相方と「これって海洋堂?」とか冗談を言い合ったほどの素晴らしい出来栄えで、模型好きの人、ジオラマ好きの人は是非入館されてみることをお薦めします。






そういえばホンモノの『解体新書』の展示が見られたのも嬉しかった!

◆江戸東京博物館
東京都墨田区横網1-4-1
TEL:03-3626−9974

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