ウォンテッド (監督:ティムール・ベクマンベトフ 2008年アメリカ映画)


ひたすらイケてない毎日を送るヘタれサラリーマン、ウェスリー(ジェームズ・マカボイ)の前に突然現れたドエッチな唇とドエッチなボディをした女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)。彼女は遠い昔から歴史の裏で暗躍していた暗殺者集団“フラタニティ”の腕利き暗殺者だった。彼女はウェスリーに、あなたの父は暗殺者であったが裏切り者に殺され、あなたにも危険が迫っている、と告げる。

シン・シティ』『300(スリー・ハンドレッド)』でお馴染みのフランク・ミラー原作のコミックを、ロシアでは『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』を抜く大ヒットとなった『ナイト・ウォッチ』の監督、ティムール・ベクマンベトフが映画化したもの。超絶的な技と肉体を持った登場人物たちが物理法則など存在しないかのように宙を舞い生き物のように弾丸が飛び交うという、ハイパーリアルな映像が展開される、それがこの映画『ウォンテッド』なのだ!…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!

まあなにしろコミック原作ということで、ハッタリかました華麗でド派手なビジュアルがこれでもかとばかりに満載で、見所はそこなのだが逆にそれだけといってしまえばそれだけの映画ではある。ダメサラリーマンがウルトラパワーに目覚めちゃう!という展開は『マトリックス』を思わせるし、アクションの展開は『ジャンパー』あたりを髣髴とさせる。キラキラチカチカした目の回るような編集は最近の流行ってことなんだろな。…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみません何度も本当にすみません)

アクションの荒唐無稽さは観ていて楽しい出来で、こういうのはオレは大好きなんだが、物語はちょっとムムムなんだよなあ。細かいことはさておくとしても、超能力じみた物凄い戦闘能力と驚異の治癒能力を持った、ある意味超人みたいな連中が、なんで歴史の裏なんぞで暗殺みたいなセコイ商売してんのか謎で、だいたいそんだけ凄い連中なら世界なんて簡単に手玉に取れちゃうだろうし、さらにこのウルトラ暗殺者集団に命令しているのは誰なのか、依頼しているのはどんな連中なのか、なーんかよく分かんないんだよなあ。…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみませんやり出すと止まらないタチなんですどうもすみません)

しかしそれにしても、これってよく考えると単なる内輪揉めの話な訳で、いくら超人的暗殺集団だからって、巻き添えで数千人ぐらいぶっ殺しておきながら、自分らだけの理由で悲壮ぶった戦いしてるっていうのもちょっとふざけた連中なのも確かだな。要するにこの映画、近所迷惑な拳銃曲技団のお話だったってことなのかッ!?…ということはさておいて一言言わせて貰いたい。
うぅ〜〜〜うぉんてっ!!
(すみませんすみませんしょーもないヤツなんですダメ野郎なんですオレってバカなの?死ぬの?

■ウォンテッド 予告

■ウォンテッド・オリジナル・ポスター集