101110(=46)

実を言うとなんと今日9月9日はオレのお誕生日なんである。46になっちゃったよ46に。しじゅうろく、よんじゅうろく、よそむ、よそじあまりむつ、である。くどいって。まあ要するにおっさんがなお一層おっさんになってしまったということである。これまでよりなおどす黒く悪辣で因業なジジイへと変貌を遂げたのである。怪奇である。妖異である。阿鼻叫喚である。
毎年オレは律儀に「誕生日エントリ」なんてぇもんを書いて、また一つ歳を取った自分に自嘲と自己憐憫と労いの言葉をかけ、消し炭みたいにしょぼい抱負やら方向性の間違っている思いのたけを垂れ流して一人で盛り上がったりしていたんだが、困ったことに今回はなんも書くこと無い。せいぜい「オレは元気だおとといきやがれ」などと根拠皆無なつまらぬ虚勢を張ってお茶を濁すばかりである。
誕生日の今日も、オレは相変わらず寝不足であり胃もたれ気味であり多少不機嫌だったりする。いつも通りであると同時に進歩の無い日々である。自己批判なんか詰まらんから止めたのである。そう、オレは随分前に、自己批判なんか止めたんである。これはこれを読んでいる方にも薦めておこう。自己批判は、あ・ま・り・に・人生の時間を無駄にするからとっとと止めたほうが無難である。
そうしてオレは年々怠惰で愚鈍な人間になってゆくが、そもそもが怠惰で愚鈍だったのであり、それがより鮮明に鮮鋭にハイデフィニションになっていったというだけのことである。即ちより研ぎ澄まされたバカへの進化、ということが言えよう。
まあひとつだけ言うならば、この歳になっても案外人生は楽しいし、意外と楽しいことはまだまだあるということだ。オレのお気楽はオレが誰にも責任を取らなくても良い生活をしていることが元になっており、だから家族や社会に責任があったり困難なハードルを越えなければならない生き方をしていたりする人にとっては何の足しにもならない戯言にしかならないだろうが、取り合えずこのような戯けた人間でものほほんと生きられているということを日記で読んでもらうことにより、なにかの気晴らしなり慰めなり反面教師なりスケープゴートなりにでもなってくれれば幸いである。
さらにもうひとつ言おうかな。いやーこの歳までよく生き永らえた!オレ偉い!オレ凄い!オレさすが!オレカッコイイ!ヒューヒューオレ!100過ぎるまでバリバリに生きて、くだらねえことばかりほざいてた連中の墓石にゲラゲラ笑いながら小便引っ掛けてやるのがオレの目標だからな(…ちっちぇ目標…)!まだまだ生き延びてやるぜ。