ザ・ダークネス (XBox360)


なんだか背中にウツボをしょったニーチャンが主人公のFPSゲームだ!このウツボがにゅるにゅる伸びたり敵を噛んだりしてして攻撃するんだ!しかしなんでウツボ?とか思ってたらこれってウツボじゃなくて主人公にとりついた悪魔だっていう設定らしいじゃないか!ああ安心した!ウツボ使いが主人公じゃなんだかかっこ悪いもんな!というわけで、ウツボに似た悪魔を使役しながら二挺拳銃をガシガシ撃ちまくって敵を倒すXBox360ゲーム『ザ・ダークネス』だ!
この悪魔の力の面白いところは伸びたり縮んだり噛んだり食ったりする以外にも、小鬼みたいな4種類の悪魔を呼び出すことが出来る所だ!しかし悪魔だから万能かというとそうでもなくて、明るい場所だと力を失ってゆくんだね!だからゲームプレイ中はいちいちライトや街灯なんかの照明を銃で撃ち抜いてゆくことが必要なんだ!暗い場所のほうがいいだなんて悪魔の照れ屋さん!そして悪魔のパワーを溜める為には倒した相手の心臓をウツボに食わせる必要があるんだ!ぐっはぁエグイぜ!
もうひとつ、このゲームの特色を挙げるとすると、黒皮のロングコート着たアントニオ・バンデラス似の主人公のキャラが立ちまくっているということだね。なにしろゲームのロード中いちいち”なぜ自分がチンピラになったか”の自分語りをしまくるんだ。いやもうカナーリのナル入った主人公だよ!でもカッコイイから許すんだよ!これが脂汗垂らしたピザデブなおっさんが出てきて自分語りした日にゃあ、アッパーカットで地平線の彼方までぶっ飛ばしてやるとことだよ!ってかおいおい、今気付いたけどそれじゃあオレがオレをぶっ飛ばさなきゃダメじゃんかよ!うるさいよ放って置いてくれよ!
物語はニューヨークのアンダーグラウンドを舞台に繰り広げられるマフィアの抗争が中心に語られるんだけれど、この裏N.Y.の描写がとってもリアルなんだね。しかし物語中盤では死者たちが永遠に戦争を続ける煉獄のような場所も舞台になって、異様な世界観を味わえるぞ!
しかし一番よかったのは主人公が恋人のアパートに行くシークエンスだね!二人でカウチに座って肩を抱き合いながら白黒TVを観ているだけなんだけれど、なにしろFPS視点なんで寄り添うカノジョの顔がすぐ横に!甘えてみたりキスしてきたりしてなんだか嬉し恥ずかしでコソバユイぞ!このシーンをプレイするだけでも出色のゲームなんじゃないかな!ってか、もう戦いとかしなくていいからずっとオンナノコとベタベタダラダラしているだけのゲームのほうが面白かったかもな!
というわけで実にユニークなプレイ感覚のゲームであります!オレは気に入ったな!だけど話によるとバグが多くて相当フリーズするというから、欲しくなった人は要注意だ!

ザ・ダークネス【CEROレーティング「Z」】

ザ・ダークネス【CEROレーティング「Z」】