オレと運痴 (前篇)

■うんち!
何を隠そうオレは運動神経ゼロなんである。運動音痴である。いわゆる運痴である。や〜い運痴野郎運痴野郎!エンガチョ切った!なのである。小学校に上がるぐらいまでは普通に外で遊んでいたが、3年生を過ぎたあたりからは何故だかひたすらインドアに拘り始めたんだよなあ。インドアで何してるかってそりゃ当然マンガとテレビですよ!部屋中マンガだらけでしたね。オレの子供の頃はまだファミコンが存在しなかったから、当然やってないけれど、あったらどんな事になっていたか想像するだに恐ろしいよな。あ、TVゲームのアルカロイドとかファミリーテニスはあったね。でも結構年齢上になってからだったような気がするなあ。

外で遊んでいた頃も、玉蹴りならやったが、キャッチボールとか野球(正確にはソフトボールかな)がダメでさ。まず球が投げられないの。コントロール以前に飛ばないのよ。球はとれない、バットには当たらない。そしてルールを覚えるのがひたすらかったるかった。野球のルールってなんだか七面倒臭くないっすか!?あれのどこに興奮する要素があるんですか!?打順待つとか守備で球が飛んでくるの待つとか、退屈でしゃあなかったですよ!?あとチームプレイとかいうのがオレには全く理解できなかったな!ルールだのチームだの小五月蝿いんだよ!こちとらアナーキーを本分とするクソガキなんだ!お行儀よくしてどうするよ!…などと思っていたのである。当然あの頃は協調性が無く落ち着きの無いガキだったな(…あ、いかん、今も…)。

■こわい!
体育の授業とかも全然ダメでしたね。球技はもとより跳び箱だのマット運動だの鉄棒だの、みんなみんなまとめてアウトですよ。あ?竹竿なんか昇った事無いですよ?あんなもの昇ってどうするんですか?あとこの歳まで逆上がりを成功させた事もないしこの先一生成功させるつもりもありません。ないよ。ないんだってば。だいたい鉄棒の金臭い臭いって気持ち悪くなるんだよな。鉄棒から落ちて骨でも折れたらどうするよ。野蛮だよ。運動なんてみんな野蛮なんだよ!だから早く家帰ってアニメ見させてくれよ!マンガ読ませてくれよ!想像の世界はいいぞ!妄想ばんざいだ!…という調子だったのである(あああああ今も同じじゃんかよおおお)。

思うに、オレって痛いのが極端にイヤだったみたいなんだよな。「失敗したら大怪我をする」という想像だけで身が怯んじゃってたんだよ。そして体動かして楽しい、という感覚があまり無かったんだろうね。ドッジボールってあるじゃないですか。あれ、小学校の頃体育でよくやらされてたけど、オレって絶対最後まで中に残ってたね。なぜならひたすら逃げ回るのが専門だったからね。球なんか誰が取るかよ!だいたい球を人に当てるとかっていうルールどうにかなんないかよ!イテエじゃねえかよ!ああ野蛮だ野蛮だ!怖いし痛いしスポーツなんてみんな野蛮だ!…という弱虫毛虫お前のカーチャン出ベソ!なガキだったのである(…いや、今も弱虫ですよ…もうそっとしておいて下さいよ…)。

長くなったから2回に分けます!ってか二日もかけてこんなもん書いてんじゃねえオレ…。