ジャバウォッキー(4) / 久正人

ジャバウォッキー(4) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(4) (マガジンZKC)

絶滅したはずの恐竜たちは実はその後も進化を続け、2足歩行し人語を話し、人類の歴史の陰で生き続けていた…。19世紀末の世界を舞台に、英国情報部所属の女スパイ・リリー・アプリコットと恐竜人であり秘密結社「イフの城」工作員でもあるサバタ・ヴァンクリフが繰り広げる”もう一つの歴史”を巡る物語、それが『ジャバウォッキー』である。…とかなんとか書いたが、ヒロインのリリーたんがなにしろかーいーわい!戦闘ともなると折りたたみ斧をブン回し、あるいは敵役を情け容赦なく撃ち殺すクールさがカッコイイ!今作では新キャラ・”クリミアの天使”フローレンス・ナイチンゲールがロケット砲まで飛び出す駆動型車椅子を驀進させながら、高齢者なのにも係わらず敵をなぎ倒しまくるのだ!この4巻はあの有名な《切り裂きジャック》を主題とし、ロンドンの地下秘密居留区に住まう恐竜人たちと主人公等が絡むわけだ。恐竜に関する新説まで考察されていて、この作者本当に恐竜好きなんだなあということを伺わせる。なにしろ今回も作画とも実にクオリティの高いエンターテインメントとして完成されています。ラストでのこの言葉が好きだったな。”あんたみたいな美人が見てると無駄に張り切る可愛い生き物なのさ 男ってのは”。そーですそーなんですよ。まあそれに対するヒロインの反応は《ウザ》だったりするがな!