スモーキン・エース

【7人の暗殺者、ターゲットは1人、タイムリミットは18時間!報酬は100万ドル!殺るのは誰だ!!】…というコピペの内容通りの映画である。しかしスタイリッシュな味付けのクライム・サスペンスを目指したようだが、どうにもそれらが中途半端だ。軽妙洒脱になるはずの会話は冗漫にしか見えず、くすぐりで入れられるシーンは単に無駄で無用な場面になってしまっている。7人の暗殺者はそれぞれ個性的で、場面場面でのはめ込み方も上手く出来ているのだが、それと相対するFBIの捜査陣の描写も同じ分量描かれる為に全体的に長く感じてしまう。おまけに観ていてそのどちらにも共感も感情移入も出来ないというのはかなり致命的。クライマックスの大銃撃戦は面白く撮れているが、なにしろラストのスカッとしない終わり方がこの映画をなおさらつまらなくしてしまった。