BIOSHOCK (Windows)


飛行機墜落により夜の海に投げ出された主人公はからくも命を取り留め、洋上に浮かぶ奇妙な建造物に辿り着く。そこで乗り込んだ潜水艇が彼を導いたのは、眩い光に満ちた謎の巨大海底都市だった。しかし、都市の内部は荒廃し、遺伝子操作の失敗で怪物と化した人々がお互いを屠りあう地獄と化していた。主人公はこの海底都市から脱出する事ができるのか。

今PCゲーマーの間で最も話題になっているアドベンチャーFPSゲーム、《BIOSHOCK》です。従来のFPSと違って銃だけではなく超能力やハッキングを駆使し、異様な世界でサバイバルをすることになります。また、ゲームにはスキルの概念があり、さらに貨幣が存在し、アイテムや銃弾などを買うことが出来ます。しかし何より凄いのはその世界観とグラフィックでしょう。ゲームの舞台となる海底都市内部は、アールデコスチームパンクが混在したレトロフューチャーな美術で構築され、それが死体や血や瓦礫で埋まり、これまでのFPSゲームでは見たこともないようなユニークな世界を形作ります。さらに敵となるモンスター達の出で立ちも、グロテスクであると同時にカートゥーンを思わせるどことなくコミカルで歪なデフォルメが成されており、その悪夢的でファンタジックな世界観をいっそう際立たせています。

ゲーム世界を彩るエフェクトも最先端のグラフィック技術で表現されています。暗闇にピカピカと瞬く電飾、それをギラギラ照り返すスチールの内装、ヌラヌラと濡れる床と壁、生き物のように揺れる炎と湧き上がる煤煙や埃、銃撃で飛び散る沢山の火花。そして何より目を見張るのは水の表現でしょう。海底都市のそこここの壁を押し破り、流れ込んで渦を巻き、瀑布となって降り注ぐ大量の海水のグラフィックは、これ専門にプログラマーがいたというのも頷けるほどのリアルさです。この「リアルに再現された悪夢」というアンビバレントな世界こそ、ゲーム《BIOSHOCK》の真骨頂でしょう。

しかし実はこのゲーム、インストールがなかなか出来なくて3、4日パソコンと格闘しまくっておりました。インストール時にメーカー側のサーバーに接続して認証する必要があるんですが、話題のゲームなので混雑しているせいかまるでサーバーに接続しない!数分掛かってインストール→認証失敗→インストール最初からやり直し、なんてことを延々やらされていたんです。こっちはヤル気満々になっているのにフラストレ−ションは溜まる一方!一時はブチ切れ気味になってゲームを屑篭にブン投げそうになりました。ネットをあちこち調べると同じような目に遭っている人が相当いたらしく、一方では簡単にインストールしてとっくにゲームクリアしている人の楽しげな声も聞こえてきて、ホントにもう気が気では無かった…。そんなある日、例によってうんざりしながらインストールを繰り返していた所、そのまま寝落ち。そして朝目が覚ますと、なんと認証成功しておりゲームがインストールされていたではないですか!なんだったんだいったい!

ま、あれこれ書きましたが、グラフィックの美しさ、ゲーム進行のユニークさはピカイチです。かなりのマシンスペックを食うようですが、オレのマシンのGeforce 8800GTS様なら全然OKだったさ!(自慢)
《追記》海外輸入版のみですがXBOX360でも発売されています。リージョンフリーなので日本のXBOX360でも動作します。こちらのネットストアで購入できるようです。
【GDEX Online Game Store】
【I FEEL GROOVY】


BioShock (輸入版)

BioShock (輸入版)