怪しいはてダ隊番外編・夏は鰻でにょんにょろりん!

残暑厳しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでありましょうか。ワタクシFUMOことフモ助フモ兵衛フモ太郎は本日、《怪しいはてダ隊番外編》と勝手に称してリトルタイニープチオフを致して参りました。場所は神田神保町、石を投げればビブリオマニアに当たると言うその地で秘密工作員と謎の美女と一緒に鰻なんぞを食してきたので御座います。その日いらして下さったのは、みちのく新潟で日夜秘密工作に明け暮れるミッションインポッシブルRINJIこと秘密諜報部員厘時さん(id:rinji)、そしてオレのネットアイドルであり、かねてからお会いしたいと切に切に渇望羨望熱望しておったナナンコこと久村奈々子さん(id:hisamura75)であります。
ナナンコこと久村奈々子さんはオレと同じ3年少し前ぐらいの時期に日記を始められ、「世の中にはなんという美女がおられるのであろう」とオレは早速アンテナに登録、叶わない恋心を抱きながらいじましいコメントをチマチマと送り、いつしかメッセとmixiTwitterをほんのちょっとだけする程度にはお付き合いして頂いたのですが、所詮は高嶺の花、実らない恋に日々枕を涙で濡らす夜が続いていたので御座います…。白状しましょう、ナナンコこと久村奈々子さんが日記でUPしていたプロフィール写真をこっそりパソコンの壁紙にし、PCを立ち上げるごとに喜びと背徳の気持ちに溜息をつき、胸に込み上げる熱い想いのやり場に困惑しながら、切ない毎日を送っていたこともありました…。
そんな久村さんと本日お会いできる事になったのは、ボーンアイデンティティRINJIこと秘密諜報部員厘時さんが、東京をターゲットに引き起こされようとしていたサイバーテロの情報を得、これを阻止する為にスーパーハッカー級のプログラミング知識を持つナナンコさんとコンタクトを取り、作戦の打ち合わせをする為に神保町で落ち合うことが決まったことから始まります。厘時さんもナナンコさんもスパイの世界ではある程度名前が知られている為、スパイの世界どころか日常生活でも誰からも相手にされていない真性ヒッキーのこのオレを隠れ蓑にし、作戦の重要な鍵となるナノテク兵器を交換し合うこととなったと言うわけであります。
政府の研究機関が極秘裏に開発したそのナノテク兵器の名はコードネームNYON-NYORO-RIN、開発者の間では”鰻”と呼ばれるものでありました。そしてその受け渡しの場所となったのが創業昭和21年、鰻の老舗「なかや蒲焼店」 だったと言うわけであったのであります。さて本日、待ち合わせ場所で皆さんをお待ちしていたオレでありますが、神保町の交差点前に止まる一台のリムジンカーがあるではありませんか。これはいかに、と思ってみていると、制服の運転手の開ける扉から降りたのは海外のファッション誌でしかお目にかかったことのないようなスーパーモデル級の美女であります。日傘を開いたその美女は車を行かせると、白い手袋をしたその手をオレに振り、「フモさんはじめまして、久村奈々子で御座います」と小鳥の囀るような声でオレに語り掛けました。おお、なんと、その美女こそがナナンコこと久村奈々子さんであったのであります。
ナナンコさんのあまりの美しさにしばし陶然とし、オレは車にひき潰されるカエルの断末魔のような声で「ああ、はあ、ふんがー、オレは、フ、フ、フモなんだな。」とようやく挨拶を返します。血圧は既に200程度まで上昇、手や顔や尻の辺りに妙な汗をかき始めシドロモドロとしていたオレの耳に、今度は大排気量の車のエンジン音が響いてまいります。今度はなんだとそちらを見ると、砲弾のようなメタリックシルバーのオープンカーが物凄いスピードでやってきて、オレとナナンコさんの傍らに止まります。車の扉を開けずにあたかも「巨人の星」の花形のように座席から飛び降りたミラーシェイドのサングラス姿の彼こそは、カジノロワイヤルRINJIこと秘密諜報部員厘時さんであったのです!「やあフモ、時間には間に合ったかな?」とバリ島帰りという日に焼けた顔に笑みを浮かべ、厘時さんはオレとガッチリ硬い握手を交わしました。そしてナナンコさんを目に留めると、今度は急に神妙な顔をしてナナンコさんの前に膝をつき、「Comme faites vous faites, c'est le très plus grand.」とかなんとかよくわかんない外国語を言うと、ナナンコさんの差し出す手に接吻などしているではないですか!流石ワールドワイドで活躍するお二人、アクションも外国風であります。
そんなこんなで3人は揃い、お目当ての鰻屋へと参ったわけですが、そこでのことは防諜上お話しすることは出来ません。しかしこれまでの人生で体験したことの無い大変素敵なひと時であった、と言うことは出来るでしょう。短い時間でしたが大変楽しゅう御座いました。そして鰻屋でたらふく鰻を食べ時間も時間なのでお開きにした3人ですが、店を出ると今度は頭上にエンジンの爆音が!見上げるとなんと攻撃ヘリAH−64Dアパッチ・ロングボウがホバリングしている!「じゃあ、これからまた打ち合わせだから」とハードトゥキルRINJIこと秘密諜報部員厘時さんはヘリから降りてきた梯子に片手で掴まると、軽々とナナンコさんを小脇に抱え、そのまま二人は大空へと消えていったのです!ナナンコさんの「御機嫌よう、また会えるといいわね」という言葉を後に残して…。と言う訳で大変有意義な一日でありました!皆さんまたお会いいたしましょう。