- 作者: 古屋兎丸
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/01/30
- メディア: コミック
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だから今少年少女たちの心象にたいして興味が無いのは、それはもう自分はやっちゃったことだし、既に学んじゃったことだからだろうな。問題なのはそこからどう現実に繋げていくか、または繋げないか、それだけだもの。逆にそんな少年少女たちの物語でも、まだ見るべきものがあるのだとしたら、その作品を鑑賞する者が少年少女だった頃に見落としてきたものを描いているような非凡な作品ということが出来るし、それはつまりテーマとして普遍性を持っているからだという事が出来るだろう。
結局最近流行っているような漫画にあまり興味が持てないし読んでも面白くないのは、基本的に少年少女の物語以上のものではないことと、もはやオレの年齢はあれらの作品のターゲットではないのと、また逆にあれらが一定の年齢しかマーケットとして興味がないような作りをしているからじゃないかな。この『ハピネス』では性に戸惑い性に振り回される少年少女たちが描かれるが、もうオレの歳だとそんなこと言ってる場合じゃないしなあ…。