3時のおやつは文明堂♪

この間カステラの文明堂の話が出たのでその続き。
子供の頃は”本物のカステラ”というのはやはり特別なお菓子という気がしていましたね。美味しいのは判りますが、カステラというのは大概贈り物で貰ったものを戴く、という感じだったので贈答品=日常的ではないものという感覚で「高級な食べ物なんだろうなあ…」などと思っていました。その代わり、ひとつ50円とか60円の菓子パンのカステラはその辺のお店でも置いていて、正統な製法で作られたカステラとは全然違いますが、好物でよく食べていました。
文明堂の「かすてらいちばん♪」の歌で操り人形の動物が踊るCMは子供の頃からTVでよく見ていたから知っていましたが、オレの田舎に文明堂ブランドのカステラが売られていたかどうかは判りません。でもあのCMがとても楽しかったのでカステラというとどうも文明堂を思い浮かべてしまいます。そのTVCMなんですが、今回文明堂をWikipediaでちょっと調べてみたら、どうも日本全国で放送していたわけではないようなんですね。だからこの日記を読んでいる方の中でも「何の話?」と思われている方も何人かいらっしゃるかもしれない。ちょっとWikipediaから抜粋すると:

兵庫県ではあやつり人形のCMが流れていないため、大人でも件のCMを知らないことがあった。
長崎県内では昔から、文明堂総本店が「ぶんぶぶぶん、ぶんぶん、文明堂のかすてーら♪」という歌い出しで始まるものや、「カステラ一番、電話は二番、文明堂のカステーラ」という旋律もフレーズも全国版と違うCMを流すなど独自の傾向が見られる。
・東海地方や京都府など、「カステラ一番、電話は二番」というフレーズを使わないCMを最近まで流していた地域もある。

等など、地方によって違うのだとか。
さらに歌にある「電話は二番」というフレーズの意味なんですが、これは「カステラを食べるのが一番だから電話にも出られない」とばかり思っていましたが、そうではなかったようです。

これは、文明堂の市内局番の次が0002番だからで、当時の電話のシステムは交換台を経由する時代であったため、交換手に局の名前と2番(例として赤坂局の2番)と告げれば文明堂に繋げた事による。なお、文明堂は現在でも市内局番の次を0002番にしたり、20番、222番など、電話番号に2を入れる傾向がある。

さらに文明堂というのは一社だけだと思っていましたがそうでもなかったらしい。でも会社の女子に訊いてみたら割と当たり前の事実だったらしくて、大概の方は知ってらっしゃる事だったのかな。ちょっと抜粋してみると、

長崎には文明堂合資会社から改称した株式会社文明堂総本店、神戸には株式会社文明堂神戸店、浜松には株式会社浜松文明堂、横浜には株式会社文明堂、日本橋には株式会社文明堂日本橋店、銀座には株式会社文明堂銀座店、新宿には株式会社文明堂新宿店と、それぞれ別の会社である文明堂が存在している。

もとは1社だったのですが暖簾分けをしたと言うことなんでしょうね。そしてそれぞれのカステラは微妙に味が違ったり扱う製品が違ったりするので結構混乱を招いているらしい。ただ、CMに関しては共同で放送しているものもあるそうです。

参考:《文明堂》 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』