バレットウィッチ (XBOX360)

バレットウィッチ

バレットウィッチ

時は2016年、地獄の底から悪魔の軍団が地上に湧き出し、世界は滅亡の危機に瀕していた。しかしそこに救世主のように現れたのは黒ずくめの一人の女。彼女は大振りの機関銃を背負い、驚異的な術を操り悪魔どもを殲滅していった。彼女の名はアリシア、人呼んでバレットウィッチ。彼女は世界を救うことができるのか。


バレットウィッチである。マシンガンぶっ放しまくり魔女っ子姐さんである。銃乱射系アクションゲームなのである。何故魔女なのに小火器乱射するのかなどと聞いてはいけない。対する悪魔も何故悪魔のくせに小火器重火器使って暴れまわるのかなどと聞いてはいけない。この辺はアメコミのSPAWNのノリだと思えばヨロシイ。


バレットウィッチ・アリシアのキャラクターやアクションは映画『マトリックス』のキャリー=アン・モス、『アンダーワールド』のケイト・ベッキンゼールあたりの銃乱射ワイヤーアクション系女キャラを模したものなんであろう。ボンテージ風コスチュームにもその辺が現れているが、アリシア姐さんはロングヘアーとロングスカートで差別化を図っておられる。顔はなんだか日本人だけどな!対する悪魔軍団のザコキャラはジョン・カーペンターの『ゼイリブ』に出てくる骸骨顔宇宙人に似て蝶。こんな風にとっても映画を意識した造りとなっているように感じた。
ゲームのほうは最初どうにも簡単にやられるので「これってク○ゲー?」とちょっと青くなったが、銃の撃ち方にコツが必要で、慣れれば殆ど無傷で敵を倒せるようになった。ただマシンガンという性格上、どうも着弾しているのかどうか不安な焦点ではある。(その後いろいろな銃器は手に入るようになる)


ステージクリア時に獲得したポイントを割り振ることでスキルをあげてゆくシステムのようだが、その為最初のステージがキャラ弱っちくて大変。でも途中で覚える必殺魔法は威力も演出も強力で、スキルアップ後に覚えた魔法もなかなか使い勝手が良い上に見せ方も面白く、成長のさせ方には楽しみがある。ただ、次のステージでどんな武器・魔法が使い勝手がいいのか判らないのと、ステージによって使用不可の魔法があったりするため、、ポイントの割り振りを間違えると苦労するかも。


あと無意味にフィールドが広くて何すればどこ行けばいいのか判らなくなる事がある。アイテム等の存在が無いからフィールドを隅々探索する楽しみが無くて、美しく微細に作られたステージがちょっと勿体無いような気がした。なんかただただ広いって感じに見えちゃうのね。同じところを行ったり来たりすることもあり、この辺はちょっと退屈。
セーブはステージクリア時とリタイア時に最終のコンティニューポイントをセーブする仕組みになっているが、これが「自動セーブ」となっているのにリタイア→セーブと選択しなければならないみたいで、リセットしちゃうとデータ残ってないんだよなあ。あとロード時にデータストレージの場所と自動セーブの是非を2度聞いて来るのは煩雑でどうにかしてもらい。…オレのやり方がまずいのか?クリアしたステージは再チャレンジ可にしてスキルポイントを稼げるようにして欲しかった。あとセーブファイルが一個と言うのも不満。


とまあ、難はあるにせよ、実はこんなにやっているゲームも久方ぶりです。いいところで瞬殺されて「あとちょっとだったのにい!」とメラメラ燃えながら再挑戦、そして深夜に…というよくあるゲーム蟻地獄にはまっております。なんだこれ面白いってことじゃないか!