蝋人形の館

蝋人形の館 特別版 [DVD]

蝋人形の館 特別版 [DVD]

1953年の名作ホラー『肉の蝋人形』を、本作が長編映画デビューとなるジャウム・コレット=セラ監督がリメイクしたサスペンスホラー。『24 TWENTY FOUR』で人気がブレイクしたエリシャ・カスバート、ホテル王の令嬢として知られるパリス・ヒルトンらが、薄気味悪い蝋人形の館でおぞましい恐怖に直面する。2005年度ティーン・チョイス・アワードで“絶叫賞”を受賞した、パリス・ヒルトンの絶叫シーンに注目。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=322250

ロバート・ゼメキスジョエル・シルバーが共同で設立したホラー映画専門の制作会社、ダークキャッスル・エンタテインメントの新作であります。
ダークキャッスル・エンタテインメントは『TATARI タタリ』『13ゴースト』『ゴーストシップ』『ゴシカ』という作品をこれまでリリースしていますが、『ゴシカ』以外は全て古いホラー映画のリメイクを行っている所が面白い。しかし全部観ているオレもオレだが…。しかも何本かはDVD所有…。
ダークキャッスル・エンタテインメントのホラー映画の特徴はというと『ハイテクお化け屋敷』、これにつきます。見えるか見えないか…という心理的な怖さよりも、セットの不気味さや仕掛けで「わっ!」驚かされる、といった感じ。だから出てくる亡霊も、幽霊というより怪獣みたいで、恐ろしく暴力的だったりします。逆に言うとスカッ!としてて怖さが後を引かない、アミューズメントパークなホラーと言える事が出来るでしょう。オリジナルの『ゴシカ』はその路線から多少離れますが、心理描写がキモになる脚本の『ゴシカ』も、やっぱり演出はビックリムービーで、演技派で知られるハリー・ベリーを人間味のないキャラにしてしまうという大胆な使い方をしています…。
さてこの『蝋人形の館』ですが、もはや”蝋人形”が恐怖の対象であるということ自体から古臭くってなあ。これ、今だと「お!等身大フィギュア!」とか「萌えキャラいねーなあ」とか「原型師は誰?」とか「ガンダムは?」とかいうことになっちゃうんじゃないか!?だからこの殺人鬼も、人に蝋塗りたくる馬鹿でかい機械を操るスキルがあるなら、ハリウッドの特撮工房に就職してその才能を生かしたほうが良かったんじゃないのか!?むしろホラーとして生かすなら、アニメキャラの等身大フィギュアの中にそのキャラの声優が塗り込められていた!とかのほうがマニアックで面白いんじゃないか!?それと外装から内装まで全て蝋で作った殺人鬼の建物、ある意味凄いから観光地にして人呼んだら案外面白いんじゃないか!?とか変なことをいろいろ考えてしまったのであった。


蝋人形トリヴィアhttp://wwws.warnerbros.co.jp/houseofwax/trivia/index.html