恐怖!宇宙から来た悪魔の放射能巨大蜘蛛

今朝会社のトイレに入った時である。煙草ふかしながら「ねみぃー」などと言いつつふと天井の隅を見上げると。何かがくっついてるのである。黒っぽくて手のひら大ぐらいの大きさのものが。「?」よくよく見ると。


それはテラデカスな蜘蛛だったのである。


「ひえぇえぇえぇえぇ〜〜〜!!!」


頭部から胴体は差し渡し5センチぐらい。広げた足を入れると優に10センチを超えているであろう。色はくすんだ黄土色。”それ”はじっと身動きもせずに天井の隅に張り付いていた。


有り得ない。あの大きさは有り得ない。あんな大きさの蜘蛛は『世界昆虫園』か円谷プロの『ウルトラQ』ぐらいでしか見たことが無い。どう考えても国産の蜘蛛ではない。実はオレの会社は東南アジアからの輸入貨物を扱っている。ひょっとしてその輸入貨物ににくっついて来たのだとしたら。
洋モノの蜘蛛なのかあれは。


無理。あれは無理。どう考えても無理。弱虫とかヘタレとかすっとこどっこいとか呼ばれてもいい。
絶対あれは無理。無理すぎ。


というわけで会社でも一番ガタイのいい作業員のS間さんを呼び、”あれ”を殺って貰うことにする。
「S間さん!」
「なんすか!」
「いるんだよ!すっごいのが!(連れてゆく)これこれ!」
「ほっほう!でけえなあこりゃ!やっつけちゃいましょう!」
という訳でS間さん、竹箒を持ち出すと”それ”に一撃!
そしたら。そいつモソモソッと動きやがんの。


「ひえぇえぇえぇえぇ〜〜〜!!!」


動いてんじゃねえヴァカ!もっと怖いじゃねえか!


オレが脱兎の如くそこから逃げ出したことは言うまでもない。ちなみに、遠巻きに見ていた派遣女性に
「フモさん、信じられないスピードで逃げてましたね。」と突っ込まれた…。


脅威は去った。”宇宙から来た悪魔の放射能巨大蜘蛛”は無事成敗されたのである。しかし油断してはならない。第2第3の巨大蜘蛛がこの地球を狙っているのかもしれないのだから…。