ドゥーム (監督アンジェイ・バートコウィアク 2005年アメリカ)

時は未来、火星には考古学・遺伝子学・武器研究の為の人類の基地が建築されていた、遺跡発掘の為の地下採掘場で火星太古の物と思われる遺物が発見される。そしてその遺物が原因と見られる”何か”によって火星基地は阿鼻叫喚の血の海と化す。救助に向った海兵隊員がそこで見たものは。

パソコンFPSゲーム*1の原点ともいえる『DOOM』の映画化です。ゲーム『DOOM』は1993年発売の第一作目から2004年発売の『DOOM3』まで三作作られていますが、映画の設定は最新作である『DOOM3』の世界観を下敷きにしています。


ゲームの内容は血塗れの死体が転がる暗黒の地下基地を彷徨していると、暗がりからいきなりゾンビやモンスターが襲い掛かってくる、というホラーテイスト満載のものでしたが、映画のほうもそんな作りです。WWEワールド・チャンピオンで現在アクターとして活躍しているザ・ロックが主演、血も涙も無い鬼軍曹を熱演しています。いやあ実に酷薄そうな目をしていて、ハマリ役かもしれない。相方にはLOTRのエオメル役で好演していたカール・アーバン。苦悩の宿ったような顔つきが映画に深みを出していました。


低予算っぽくて豪華なセットのSF映画と比べたら見劣りするかもしれませんが、ジョン・カーペンターSF映画のような”漢気(おとこぎ)”溢れる直球なB級テイストは捨てがたい味わいがあります。”四の五の言わずに銃ぶっ放せ!ぶち殺しまくれ!”という脳髄が筋肉になっているような映画です。映画途中でFPSゲームそのままに一人称視点になって基地内を駆け巡り、モンスターを撃ち殺しまくってたシーンが特に素晴らしい!ただラストはゲームっぽく凶悪なボスキャラみたいなモンスターを出して欲しかったなあ。


映画館はこれも漢気に満ち満ちた銀座のシネパトス。映画の日だったせいもあるでしょうが、なんと立ち見も出るほどの満員でありました。こういう映画が満員になるっていいことだねえ。どの位の割合のお客さんがこのゲームのファンなのかちょっと興味がありました。


ゲームについては手前味噌ですがオレの日記のここで紹介しているので興味がある方はドウゾ。ああああFPSしたくなっちまったぜ!(…えっFFは…。)


ここのサイトでゲーム『DOOM』の歴史について熱く語られています。参考までに。

■《Online Player EX》『DOOM3 FPS新世代の扉を開く史上最強のホラーシューティングついに日本上陸』
http://www.onlineplayer.jp/modules/content/index.php?page=73

ゲームも宜しく!

DOOM 3 日本語マニュアル付英語版

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DOOM3 Resurrection of Evil Expansion Pack (輸入版)

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*1:First-person Shooter=一人称視点のシューティングゲーム。主に小火器ぶっ放しながら敵をぶち殺しまくる(だけ)のゲームを指す