またしてもレゲエ祭り・オレとボブ・マーリー

■マスターピース・サウンド / トロージャン・ミックス

マスターピース・サウンド~トロージャン・ミックス

マスターピース・サウンド~トロージャン・ミックス

昨年話題となった大人気レゲエ・サウンド・システムMasterpiece Sound初のオフィシャル・ミックスCD『Masterpiece Sound Presents Trojan Mix』に続いて今年も第2弾『MASTERPIECE SOUND: Trojan Mix 05』がリリース!今作も全曲が超有名トロージャン・レーベル音源で全34曲を収録予定。ちなみに、Masterpieces Soundの中心人物Magara氏は裏原を中心に絶大な人気のストリート・ブランドHecticの社長さん。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1496587

ボブ・マーリーを中心に編集されたルーツレゲエミックス。ボブ・マーリージミー・クリフ、ヘプトーンズ、コーネル・キャンベル、ピーター・トッシュ、シュガー・マイノット、そうそうたる面子のルーツ・レゲエをDJミックスしたまさにマスターピース・サウンド。
レゲエ好きを公言しつつ、実はボブ・マーリーにはそれほど思い入れが無い。最初に聞いたのは今をさかのぼること20数年前、アルバム『エクソダス』のタイトル曲だったけれど、レゲエなんてジャンルなど知らない頃で、非常に空間性を感じさせるエコー/ディレイ、少ない音数ながら間欠的に「ドッドツドッ」と響いてくる低音とリズム、それらに実に不思議な構造の音楽だなあ、と感じたことを覚えている。
ボブ・マーリーの音は、例えば複数のレゲエアーチストの並ぶコンピレーション・アルバムに入った時に、その音の違いが如実に現れる。彼の音は、他のレゲエミュージシャンのものと比べて実にアグレッシブなのだ。ある意味ロック・ミュージックに近い感覚があると思う。にも拘らずレゲエとして圧倒的に際立っている。やはり”レベル・ミュージック”、革命的な音楽を世界に鳴らそうとしていた男だったんだなあ、と思う。ただ逆にそのメッセージや思想性がオレにはメロディやリズムに対する莢雑物のような濁りを感じさせ、興味を殺いだのかもしれない。


■SILVER & GOLD 1973-1979 / PRINCE FAR I
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英BLOOD & FIRE(ブラッド・アンド・ファイア)が、その強烈なダミ声から“VOICE OF THUNDER”という愛称で親しまれているPRINCE FAR I (プリンス・ファ−・アイ)の絶頂期を捉えた編集盤 『SILVER & GOLD 1973-1979』をリリ−ス!!!アルバム『UNDER HEAVY MANNERS』『MESSAGE FROM KING』『CRY TUFF DUBシリ−ズ』などの名作を次々と発表し、乗りに乗っていた1973年〜1979年にかけて録音されたもので、自身のレ−ベル“CRY TUFF(クライ・タフ)”音源を中心に、ERROL HOLTとの“YES YES YES”(もちろん、DAWN PENNの“NO NO NO”のカヴァ−)などのレア・シングルを多数収録しています。
1曲目からいつもの雷声が堪らなくさせてくれますが、目玉は何と言っても5曲目“SILVER & GOLD”〜8曲目“354 VERSION”で、強烈に泥臭く、美しいダブワイズが素晴らしすぎます。これに感じ入らなければ嘘でしょう・・・。DEE-JAYヴァ−ジョンとダブ・ヴァ−ジョンが交互に収録されている、完全ル−ツ仕様な構成もとても嬉しいところです。
http://diskunion.net/detail.php?goods_id=REGGAE-1969&genre_id=13

「VOICE OF THUNDER」ことプリンス・ファー・アイのディージェイーアルバム。なにしろアルバムジャケがいい!鍋でなにやら料理しながらにっこり笑っているおっさん!このおっさんがプリンス・ファー・アイだ!カコイイ!シビイ!この人のよさそうな顔をしたおっさんの作るアルバムが物凄い!幻惑的なダブの音の中から金属が軋る様なダミ声が轟く!どこまでもフリーキーなそのスタイルは唯一無比。こんな声を聞かせる音楽はプリンス・ファー・アイのものだけ。ひたすらアクの強いそのボーカルは聴いていて癖になります。


■SOUL SYNDICATE DUB CLASSICS / NINEY THE OBSERVER

NINEY THE OBSERVERプロデュ−ス、SOUL SYNDICATE演奏、KING TUBBYミックスによるレア・ダブ集。
http://diskunion.net/detail.php?goods_id=REGGAE-2172&genre_id=13

ゆったりとしていて、そして重い。少ない音数の中から突如雷鳴のようなリズムの一撃が轟く。ブンブンと振り回される鈍器のような凶暴さ。正確で無駄の無いパーカッション。タイトでクール。ダブの良作です。


■IN THE DUB ZONE / JA-MAN ALL STARS

MANZIEレ−ベルから発表された2枚のダブ・アルバム『JA-MAN DUB』と『KING'S DUB』をカップリングしたもの。最高のル−ツ・ダブが堪能出来る大推薦盤です!!!
http://diskunion.net/detail.php?goods_id=REGGAE-2145&sub=103&sub2=

こちらもダブ。前半はオーソドックスなダブですが後半本領発揮か。ドラムシンセを使った粘っこいリズムが新鮮です。


■Put A Little Love In Your Heart - Best Of 1969-1974 / Marcia Griffiths

Put a Little Love in Your Heart: B.O. 1969-1974

Put a Little Love in Your Heart: B.O. 1969-1974

JKが印象深い、Marcia Griffithsの名盤。'69〜'74年頃の音源を集めたアルバムです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=5453

青い海をバックに、にっこり笑うアフロの姐さん。いいっすねえ。マーシャ・グリフィスも長い活躍の女性レゲエボーカリストですが、このベストでもスタジオワン時代からの抜けるように明るいロックステディを聴かせてくれます。初期の頃のボーカルなんてまるで少年を思わせるような中性的で瑞々しい歌声。ウェットさを感じさせない、しなやかでタフなレゲエボーカルです。