”手配師”O社長

オレの会社の現場に出入りしている外国人労働者斡旋業、過去にはソープランド店長を務めてウハウハな日々を過ごしていたという通称”手配師”のO社長が現場作業中足に怪我をして入院したのである。


しかし怪我だというのに周りの反応はどちらかというとヌルい。というか「しょうがねえなあ」とか言って笑っちゃってるぐらいだ。というのはO社長、別に意識ははっきりしているから、「煙草吸えねえ」だの「ケータイできねえ」だの「もう退院させろ」だのブーブー言って彼の元で働いているフィリピン人労働者諸君を大いに困らせているそうなんである。五月蝿くて堪んないらしいんである。グチグチ言わなくていいから大人しく寝ていてほしいといった感じらしい。かく言うオレも気の毒に思いつつ話を聞いて笑っちゃったクチである。不謹慎である。しかしこういう時ってキャラがキャラだと損だよなあ。誰も心配してねーでやんの…。


ところで”手配師”とは言っているがオレの会社で働いているフィリピン人労働者諸君はきちんと労働ビザを取得して合法的に労働に勤しんでおられる方達である。仕事は真面目でいつでも陽気な南国生まれである。念のため。O社長は現在最初の奥さんと離婚した後1ヶ月足らずで結婚した2番目の奥さんであるフィリピン女性との間に結婚3ヶ月で生まれた可愛いお子様がいて、現場に連れて来ては奥さんとあやしているのをよく見かける。そんな我が子の事を「オレのベイビイ!」とよく呼ばわれている優しく子煩悩なO社長なのであった。早く良くなってくれ。