電話

酔っ払って電話すると向こうも「今日は飲んでるよー」とか言っている。
だいたいいつもたいした用事もないのに3時間は喋っている。おまけに話題はいつも脱線に脱線を重ね、本来の用事を告げるのが電話してから2時間も後だったりする。そして端緒となった話題は殆ど原形を留めず時間の彼方へ忘れ去られ、時々「オレ達何の話してるんだっけ?」と二人で不思議がってはうひょうひょ笑っている。まあ相手も面白い奴なんだが、こいつとウマが合う箇所があるのだとすれば、こういうふうに物事を想起するときの思考の癖と言うか脳の構造みたいなものが似ているからなのかなあ、とふと思う。物の見方や感じ方、考え方が違うなあ、と思う事がそれほど無い。オレが殆どの人間に感じるそういう違和感や距離感を感じたことが無い。それと物事を面白がるポイントが一緒だな。これなのかな。