オレとピザ

知ってる人はよく知っているのだが、オレはピザ好きである。IDを「PIZZAMAN」に変更したいぐらいである。「はぃ〜い、ピザマン!」とか呼ばれたら振り向いちゃうかもしれない。(しないって)週末はいつもDVD観ながらビール飲んでいるような男なのだが、なにしろビールに一番合うのがピザなのである。そして何を隠そうそんな習慣を10年以上続けている。ピザ¥2500として1ヶ月4週掛ける12ヶ月掛ける10。おおお10年で120万円分のピザ食ってるぞオレ!
ええと…白い目を覚悟で書きますが、お正月7日間休みがあったとして、3日間ピザ食ったりしてます…。実は腹が減っていても食べたいものなど無い。オレが辛い物好きなのもそのせいなんだろう。辛い物だけは飽きずに食えるんでな。食生活をパターン化するのも、食い物の事をあまり考えたくないからだ。
殆どの食事が5分以内で終わるようなオレ(めっちゃ早食いなのよ)にとって、ピザはダラダラ食える所がいい。そしてダラダラとビールを飲むのである。ダラダラと映画を観るのである。週末の夜を弛緩しきって過ごす為の必需品、それがピザなのである。ダウナーな食いもんなんである。だがな、野菜+魚貝類+肉+チーズ+生地の炭水化物が渾然一体となったピザは4つの栄養群のすべてを含みうる訳だから、それほど偏った食い物では無いと思うぞ。確かチーズとトマトの組み合わせというのがいいものらしい。(一応弁明)
ところで酒飲みながら映画観ていると結構困った事がある。ゲロゲロに酔っ払ってると、映画は観てるんだがラストのオチを忘れていたりするんである。「なんだったんだっけ?」とか後で考え込んでしまうんである。
で、オレのよく利用するピザ屋なんだが、近所には5社ある。

ドミノ・ピザ

多分一番食ってるんだろう。ドミノ・ピザがいいのはもたれないという事だ。それだけ油脂分が少ないのではないか。特に硬過ぎず軟らか過ぎないクラストの焼き具合が絶妙である。外側はカリッとして中心部は微妙に柔らかい。パン屋の美味く焼けたパンなどを想像して貰うといい。トッピングの分量、素材、焼け具合も絶妙。ただ人によっては塩分が多く感じるかもしれない。
サイド・メニューはそれほど食指が湧かない。ポテトフライはハッシュドポテトであるが、どうもハッシュドポテトは好きではない。チキンナゲットは可もなく不可もなく。ロティサリーチキンはチキンの炙り焼きだが、スパイスに魅力を感じない。ポップコーンシュリンプは後述のピザーラに完全に負けている。シーザーサラダはそれなりに美味い。
お奨めメニューは《ペペロンチーノ》。ソースレスで生ベーコン、にんにく、ブロッコリーのトッピング。ベーコンの塩気がビールを進ませる。《スパイシーデラックス》のハラペニオ乱舞の辛さ全開の豪快さは他に類を見ない。辛くて美味い。《アンチョビ&オリーブ》もシンプルで捨て難い。これも塩味の加減がいい。そしてオーソドックスタイプの《ドミノデラックス》はバランスの良さでピザの定番といっていいだろう。
ただ最近売り出しているミルフィーユに難がある。これは二枚のイタリアンクラストの間にチーズを挟んだものだが、ピザ一枚食おうとするとかなり飽きる。
http://www.dominos.jp/

ピザーラ

シェア的にはここが日本一なのか。なにしろトッピングの量と種類の多さ、そのバラエティさが目を惹く。ドミノと比べるとこってりした味わい。ただここのはクラストがスカスカして食感が悪い。トッピングも全体で見ると油脂分が多いような気がする。しかし家族や大人数で食べるなら食べ応えのあるピザだと言う事も出来る。
サイド・メニューもこってりした感じだ。なにしろポップコーンシュリンプが美味い。タルタルソースがとても合う。若どりのハーブ焼きはカリッと焼き上がって美味い。ローステッドポテトも及第点。
お奨めは《スーパーナポリ》。ナポリ生地と謳われているが、この生地の焼き上がりがよい。むしろピザーラはこの生地を標準にすればいいのだ。《イタリアーナ》も生地が勝っている。トマトの分量の多さが嬉しい。トッピングのみでいうなら《イタリアンバジル》《ゲッツ》あたりが定番か。特に《ゲッツ》の生マッシュルームの食感が良い。
http://www.pizza-la.co.jp/index.php

■ピザダイナー

家庭的というか上記2社より見た目が淋しい分量・素材のトッピングなのだが、逆にこの「盛り沢山」じゃないところがペロッと一枚平らげられる分量だったりするのだ。そしてその分料金が安い。軽食感覚で、もたれない。この淡白さがいいのかも。生地はもちもちしていて、焼きあがりは甘いのかもしれないが、この中途半端な所も妙に家庭的で、嫌いというほどでもない。
サイド・メニューもあっさりしているが、なによりここのナチュラルポテトが好きだ。オレはポテトフライはかまぼこ状の形をした皮付きポテトしか認めていないからである。このどこにでもあるようなポテトフライがいいのだ。そう、ピザダイナーは個性こそないけれど、この「どこにでもある」感じがいいのかもしれない。
ここで頼むのはタコミート+トマト+ハラペニオの組み合わせがいい《メキシカンミックス》とアンチョビ+トマト+ガーリックの《アンチョビトマト》、これをハーフ&ハーフで。これ、最強。

ピザハット

ここのは生地が油脂を吸いまくっていてもたれるもたれる。四角いイタリアンクラストのピザが美味い。それもトマトとチーズのみのピザ《チーズ&チーズ》がシンプルで一番いい。生地の耳にチーズが入ったゴールデンチーズクラスト、ソーセージの入ったソーセージチーズクラストが面白い。でもMサイズで頼んでもLサイズクラスのピザが届くので一人で食おうと思ってはいけない!
お奨めは焼肉+ニラ+糸唐辛子+甘辛ダレの「韓国風プルコギ」がピザらしからぬ味わいで珍味か。
サイドメニューでは《焼き立てポテト》が¥367で凄い量で出て来るのがびっくり!フライドチキンでは《バクチキ》が甘辛い味がして面白い。
http://www.pizzahut.jp/

■ストロベリー・コーンズ(※8月14日加筆訂正)

ここのは少し中途半端な気がする。特にパンピザにおいては生地がふわふわの文字通りパンっぽい軟らかさで、食っていてピザトーストを思わせるぐらいだ。また、トッピングの具の刻み方が大雑把で、見た目も食感もメリハリが薄い。使用されているサムソーチーズも味わいが足りない。まあ各社の中で一番家庭的と取るべきか。その手作り感覚とパン生地の軟らかさは、子供のいる家庭にはいいかもしれない。逆にクリスピー生地のピザには見るべきものがあった。特に《究極の6種類のチーズのピザ》にはカマンベール、サムソー、ゴーダ、ゴルゴンゾーラ、ステッペン、パルミジャーノを使っているらしく、ノンソースではあるが様々なチーズのコクを楽しめて嬉しい。他にもトマト&チーズが基本の《マルゲリータ》、《カプリチョーザ》、アンチョビとオリーブがビールをすすませる塩辛い味の《シチリアーノ》は及第点か。
しかしこの店はサイドメニューが面白い。《バジルチキン》は鶏の手羽先を使ってある。《オニオンリング》や白身魚を使った《シーフードナゲット》、《ガーリックチキンスティック》は他店では見られないもので、味もファーストフード店並みではあるが楽しめる。《エビフリッター》も他店のものと違いフリッター独特の食感が美味しい。まあ、どれもカロリーは高そうだけどね。
http://www.strawberrycones.com/
どれも一人でMサイズ食う人間の評価なので、多人数で食べる時はまた違った評価になると思う。
また、どの店舗でも一緒にパスタも扱っている。ただピザ食ってパスタ、はちと重いのではないかと想像するが…。