saku saku Ver.1.0

saku saku Ver.1.0 [DVD]

saku saku Ver.1.0 [DVD]

もともとはテレビ神奈川ローカルで放送されている音楽バラエティなんだそうです。オレは観た事はありません。観た事もないTV番組のDVD買うっていうのはそれは…ええと…あの…木村カエラちゃんが…出られていたからで…。
けっ!白状しちゃるわい!オレは木村カエラ萌えじゃあ〜いっ!
きちんとカエラBLOGもチェックしとるわい!《Kaela★Blog:http://kaela.jugem.jp/》でも最近のシングルの写真はマネキンみたいでイマイチピンとこないんだがな。メイクさせすぎのような気がするんだけど。実は案外捉え所のない顔の子かもしれないな。だって、DVDジャケの写真、別人みたいでしょ?それにしても”木村カエラ”って名前、なんで韻を踏んでるんじゃいっ!!
DVDではやはり主役(?)のパペット・増田ジゴロウトークが冴えていると思う。これやってる人ってタレントじゃなくて番組プロデューサーなんでしょ?時々ボキャブラリーがドン詰まることもあるけど、それにしても乗りがよい。特典映像ではこのプロデューサーのジゴロウじゃない時のトークも聴けるんだけど、これが!ぺちゃくちゃよく喋るんだけど、上滑りばかりして全然面白くない!「取りあえず思い付いたことをなんでも言っちゃう」タイプ!しかし、こんなヤツとよく似ている人間をオレは一人知っている。それはオレだ!オレは間が持たない人間で、取りあえず喋りまくり捲くし立てるほう。でもこれって不安や緊張の裏返し。あと無用なサービス精神もあるのね。ジゴロウの中の人(着ぐるみじゃねーっつーの)のプロデューサーも、「ジゴロウ」というキャラクターを得た時に彼の才気が整理されて面白いトークができるんだろうね。「自分」でいるよりも「他者」になってたほうがバランスがよくなる、というのは皮肉だけど、自分に客観的になるってこういう状態なんだろうなあ。
対するカエラさんのツッコミぶりは、なんなのでしょう、この人は落ち着いてると言う訳でも無いのでしょうが、おそろしくこの人なりのペースがあるような気がした。やっと二十歳ぐらいだと思いましたが、顔つきや喋りに妙に老成した部分を感じる事がありますね。彼女自体のポテンシャルはまだこんなものではないのかも、と思わせる部分もあり、ちょっと謎めいた子だと感じた。なにより割と昔から音楽活動してたというのがポイント高いですね。ギター抱えた姿が似合うアイドルっていそうでいなかったんじゃない?あと、生まれが東京下町だということがこのDVDで発覚。もんじゃ焼きの作り方が手馴れている!割と彼女自身のルーツはこの下町っぽい感性にあるのではないかと思ったけど。
番組全体は観た事はないけれど、このDVDだけで観るならば本当に楽しい作りになってる。「水曜どうでしょう」と比べられる事があるみたいだけど、両者に共通しているのはほどよくリラックスしてるって事じゃないかな。観てて疲れないの。番組内に流れる時間感覚もゆっくりしてるし。大体「どうでしょう」の時間の流れって、あれ、NHKですよ。あと、キャラクターが番組内で完結している。出演者少ないし。他の民放のバラエティーって、テンションばかり高くって、出演者のバックグラウンドやゴシップもほのかに見え隠れしちゃって、なんだかその情報量にうんざりさせられるんですよね。だって当たり前だけど基本はスポンサーの商品を売るのが番組の目的でしょう。大きな金が動くんだから、そこはきっちり作らなければいけないんでしょうが、そこにいろんなものの欲望の片鱗が見えちゃって、多分オレはバラエティーに限らず、TV番組のそんな所が辟易するから、TV放送そのものを見ないんだと思う。「SAKU SAKU」にしろ「水曜どうでしょう」にしろ、他の民放バラエティーと明らかに差別化されているのは、そんな商経済の欲望の行使する巨大な力が(はっきりとは)見えないところなんじゃないかな。そして、ローカルでの番組制作で、下手に中央集権的な民放のマネをせず、「取りあえず手元足元の事から始めよう」という地に足のついた製作態度が、今いろんな人に受け入られて来ているって事なんじゃないだろうか。
それにしても、このDVD、権利問題で引っかかったらしく、一回発売中止になってるんですよね。その「権利」ってなんだったのか、(内容差し替えられていなければ)探しながら観るのも面白いかも。

◇横浜都心臨海部最新情報 - ヨコハマ経済新聞:地方局の「超」個性。ヨコハマ発、カリスマ番組「saku saku」の全貌
http://www.hamakei.com/special/2005/04/28/index.html